『危険すぎる誘惑』-マリッサは家を売り、父の遺してくれた海辺の別荘に越してきた。隣人グレッグの手を借り、家の改装を進めていたある日、大型のハリケーンが接近していると知らされる。二人はグレッグの家で緊急時用の準備を始めるが、予想外の速さで進行したハリケーンにそのまま閉じこめられた。『二人だけの逃避行』-雑誌編集者のノーラは、仕事で知り合ったゲイブにひと目で心奪われた。著名な映画プロデューサーの息子ゲイブは、いまは好んで森林隊員の職についているのだという。そんな興味深い生き方を取材したあと、ノーラは彼と一夜をともにした。数カ月後、火事に巻き込まれたノーラを救ったのは、あの夜以来連絡のなかったゲイブだった。
仕事は成功しているのに心は満たされないー。ダナの人生には、夫と子どもが欠けているのだ。祖父母の家を訪ねた際に参列した結婚式は、希望に満ちた感動的なものだった。いつになったら自分にぴったりの相手とめぐり合えるのだろう。もし一生会えなかったらどうなってしまうのか…。ディアドラ・マーティンの『期間限定の恋愛』ほか、ウエディング業界で働くヒロインを描いたクリスティ・リッジウェイの『臆病な恋人』、パリを舞台にしたローラ・フローランドの『パリと憧れとチョコレート』を収録した「結婚」がテーマのアンソロジー。
経営トップから就活生まで自信にあふれ、一貫性があり、周囲が抵抗しがたい「存在感」を身につける。米大統領をはじめ、数々の著名人を成功に導いた全米屈指の有名コンサルタントが伝授。
信じられないほどハンサムな男性が、さっきから私を見ている。それもとびきりの笑みを浮かべて。砂漠の王家主催のパーティを抜けだし、ラウンジに来ていたパイパーは不思議でならなかった。地味で平凡な私をどうして?しかし、やがて男性は隣にやってきてA・Jと名乗った。美女を相手にするようなほめ言葉と誘惑に、パイパーは夢心地。ああ、こんなすてきな人と知り合えるなんて!彼女はまだ知らなかった。彼が砂漠の国バジュールの王子アダンで、次なる獲物が自分だとは。まさか訪れた彼の祖国で、ナニー兼愛人に甘んじるつらい日々が待っているとは夢にも思わず…。
砂漠の国バジュールの王宮で働くキラは、億万長者タレクを接待するうち自信とパワーにあふれた彼の魅力に屈し、一夜を共にしてしまう。だが、その代償は大きかった。タレクからの連絡はとだえ、やがて妊娠がわかったのだ。彼に話す?一人で産み育てる?決心がつかず思い悩むキラ。そこへ突然現れたタレクに、キプロスへの出張にアシスタントとして同行してほしいと依頼される。もし彼に愛人扱いされたりしたら…。でも、おなかの子のために父親がどんな人物か知る必要がある。キラは不安を抱えながら、タレクと共にギリシアの島へと旅立った。
役員秘書として一流企業に入社したカーラは希望に満ちていた。順風満帆な暮らしはしかし、たったの3カ月で潰えてしまう。秘書室の同僚らに陰湿な嫌がらせをされ、退職を余儀なくされたのだ。さらには家主からも住み慣れた小さな家を追い出されそうになり、カーラは思わずにじんだ涙をぐっとこらえた。わたしを私立学校に入れるために大きな犠牲を払った田舎の両親には、こんな姿は見せられないー入社を誰よりも喜んでくれていたから。新たな職を求め、従姉に紹介された実業家マックスの豪邸を訪ねると、美しき獅子のような鋭い瞳の男性が現れ、カーラは震える声で懇願した。「今日1日無給でいいので、あなたの手足となるチャンスをください」
知らぬうちに作りだしている、素晴らしい治療力をそなえた天然の良薬。奇跡のヒーリングパワー。
送迎サービス会社を経営するローガンは深夜、1本の電話に呼びだされた。他に人手がなく自ら車を走らせた彼を待っていたのは大物実業家の一人娘ジェンナ・フォーダイス。怪我をして足取りも覚束ないジェンナを見て、どうせ酔っ払った金持ちのわがまま娘だろうと冷ややかに思うローガンだったが、診察した医師は意外な言葉を口にした。彼女は酔ってなどいない、目がほとんど見えないのだと。
私たちはワイルドウーマン(あるがままの女性)として生まれました。あるがままの姿を取り戻すということは、本当の意味で自分の体に還っていくこと、感情の流れを最大限に感じること、官能的な能力に火をつけること、尊厳を持って立ち上がること、自分の力を発揮すること、ハートに従うこと、声を上げて主張すること、直感のギフトを受け取ること、そしてあなた自身の女王となることです。今こそ、女性が本当の自分を思い出すときです!
「なぜエヴァンズにいわない?」ボビーは、転落死した男の最後の言葉をきく。それからというもの、何者かに命をねらわれることに…。ちょっとさえないボビーと、おてんば令嬢フランキーがしろうと探偵となって、事件の謎にいどむ。エヴァンズとは、いったいだれのことなのか?クリスティ異色のロマンチック冒険ミステリー。小学上級から。
兄や姉たちがスキャンダルを起こしたことで注目を浴びざるをえない伯爵家の娘ペネロペは、社交シーズンでもっとも注目度の高い公爵家の舞踏会に招待された。悪名高い賭博クラブの経営者である公爵夫人の兄も出席することから、「最高の催し」と新聞に書かれたものだ。舞踏会で慎重な振る舞いを家族から求められていたものの、ペネロペは噂の当人ーライカーと最悪なかたちで遭遇してしまう。破れたドレスを見られないために隠れていたところをライカーに見つけられ、つかまえられたのだ。そこをほかのひとびとに目撃されー。
ポワロがまだベルギー警察の刑事だったころ、大臣の座を目前にしたフランスの有名な代議士が急死しました。死因は病死か、毒殺か?ポワロの捜査でうかびあがってきたのは、なんとチョコレートでした…。ポワロが「わたしのただひとつの失敗の事件簿」として語る、奇想天外な物語。他『二重の罪』『あなたのお庭はどんな庭?』を収録。