ロースクールに通う26歳のクリスティは成績優秀にもかかわらず、病的なまでの偏食と強い不安、自己嫌悪に悩まされていた。いくつかのカウンセリングを試すもののまったく効果が感じられなかったが、ある日友人の薦めでグループセラピーを受けることに。そこで出会ったセラピスト、ドクター・ローセンはクリスティにこう告げる。“あなたに必要なのは、治療ではなく目撃者です”「隠しごとは一切なし」というルールのセラピーで、他人の赤ちゃんの遺灰を手放せないマーティ、オンラインゲームで遠距離恋愛中のレズビアン・ジーニア、不倫がやめられないリードなど、個性的なメンバーたちとコンプレックスや性的なこと、ひどい失敗まで詳細に共有する。痛ましくもおもしろい、闘う女性たちをエンパワメントする自伝的ノンフィクション!
自分が犯したらしい殺人についてご相談したい。そう言ってポアロを訪ねてきた若い娘は、結局何も告げないまま立ち去ってしまった。その午後、事情通のオリヴァ夫人から事情を聞いたポアロは、俄然興味を示し、夫人とともに調査を始める。だが娘の周囲に殺人の匂いはなかった…死体なき殺人の謎をポアロが追う。
秘書・タイプ引受所から派遣されたタイピストのシェイラは、依頼人の家に向かった。無数に時計が置いてある奇妙な部屋で待っていると、まもなく柱時計が三時を告げた。その時、シェイラは恐ろしいものを発見した。ソファの横に男性の惨殺体が横たわっていたのだ…死体を囲むあまたの時計の謎に、ポアロが挑む。
インディゴはアマルフィ海岸のホテルで途方に暮れていた。恋人と来るはずだったこの旅の直前に、彼にふられてしまった。しかも荷物は失われ、今夜の部屋も予約されてなかったなんて!ところが、後ろに並んでいた男性の予約も入っていないとわかり、ミスを認めたホテル側が、代わりの部屋を勧めてきた。ただし、空室はハネムーンスイートが1つだけ。ジュリアンというフランス風アクセントで話す優美な男性は、寝室に鍵がかかるその部屋をシェアすることにしぶしぶ同意した。翌朝、彼が起きる前に出発したインディゴは思いもしなかったーまさか1週間、休暇中の大富豪の彼と共に過ごすことになるとは。
エレナは意を決し、スペイン富豪カレブの会社を訪れた。カレブとは大学時代に出会い、激しく惹かれ合いながらも、予測不能で奔放な彼との恋が一時の情熱で終わると思うと、怖くなって自分のほうから逃げ出してしまったのだった。この心は、あれからもずっとカレブを求めてきた…。そして今、仕事の協力を願いにやってきたが、再会したカレブは取りつくしまもなく、彼女の望みを拒絶した。その直後、あきらめず会社の前に立つエレナに気づき、追い払おうと道路に踏み出した瞬間、彼はバイクにはねられてしまう。病院で目を覚ましたカレブは、エレナとのすべての記憶を失っていた!
「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人ー人々の悩みに答える、パイン氏の奇想天外なサービスとは。
走行中の豪華列車“ブルー・トレイン”内で起きた陰惨な強盗殺人。警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。必死に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。だが、偶然同じ列車に乗り合わせたことから、事件の調査を依頼されたポアロが示した犯人は意外な人物だった!新訳でおくる初期の意欲作。
1日1話!ぐっすり。たった3ページで子どもも大人も面白いほど眠くなる。睡眠スペシャリストと児童書作家が長い歳月をかけた睡眠科学と実地調査に基づいた新しい絵本です。3歳からの寝かしつけに!
父が莫大な借金を残して急逝したため、エマは夢をあきらめ、メイドとして働きながらこつこつ返済している。ロンドンの高級住宅街にある屋敷でのパーティに派遣された夜、ずっと音信不通だった最愛の男性の姿を目にし、彼女は息をのんだーああ、あれはレッドミンスター伯爵ジャック・ウエストウッド!6年前に渡米し、今や世界的企業の社長となった彼が、なぜここに?激しく動揺したエマは派手な失態を演じてしまい、烈火のごとく怒った屋敷の主人に乱暴されそうになる。すると、突然ジャックが現れ、威嚇するように言い放った。「僕の妻に、手を出さないでくれないか」
地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが…難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた。
冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。平和で退屈な日々は、続々と持ちこまれる事件でたちまち慌ただしい毎日へと一変する。だが、二人は持ち前の旺盛な好奇心と若さとで、猟犬のごとく事件を追いかける!おしどり探偵が繰りひろげるスリリングな冒険を描いた短篇集。新訳で登場。
帳簿係のジェシカは人一倍、家庭と愛を注げる子どもを欲していた。というのも、ジェシカは生まれてすぐに教会の階段に捨てられ、里親のもとをたらい回しにされてきたからだ。でも、誰からも欲しがられない私に結婚相手なんてきっと現れない…。そこで人工授精を思い立つが、我が子に父親の身元は知らせたいと、昔から密かに想いを寄せる親友の兄カートに協力を仰いだ。ところが激しい拒絶に遭い、ジェシカは涙ながらに彼の家を後にした。しかたない…子どもの父親は、見知らぬドナーしかいないということね。毛布にくるまり、ジェシカが打ちのめされた心の痛みに耐えていると、なんとカートが現れた!「後悔するようなことをさせないために来た」
投資信託会社社長の毒殺事件を皮切りにフォテスキュー家で起こった三つの殺人事件。その中に、ミス・マープルが仕込んだ若いメイドが、洗濯バサミで鼻を挟まれた絞殺死体として発見された事件があった。義憤に駆られたマープルは、犯人に鉄槌を下すべく屋敷に乗りこんだ。マザー・グースに材を取った中期の傑作。
本書は、1979年10月22-4日、モントリオール大学で行なわれた討議をもとにして出版されたものである。自伝と翻訳という、われわれの対話の二つのモチーフを選んだのはジャック・デリダ自身である。10月22日に行われた講演「ニーチェの耳伝」に引き続いて、自伝ならびに翻訳についての討議がなされた。
証券化の基礎知識から仕組み・応用までを豊富な図表で具体的に解説。