ヘンデル:アシスとガラテア(2CD)
プティボン、アグニュー、クリスティ&レザール・フロリサン
後のシャンドス公の宮廷作曲家時代に書かれたもので、最初の劇的作品というだけでなく、英語の台本によるイギリスの伝統的形式によった重要な作品です。クリスティはこの作品を素朴な田園的雰囲気を歌手たちにも徹底し、軽快で爽やかな音楽を作り出しています。(WARNER)
【収録情報】
・ヘンデル:牧歌劇『アシスとガラテア』 HWV.49a 1718年版全曲
ソフィー・デイヌマン(ソプラノ)
パトリシア・プティボン(ソプラノ)
ポール・アグニュー(テノール)
ジョゼフ・コーンウェル(テノール)
アンドルー・シンクレア(テノール)
フランソワ・ピオリノ(テノール)
ダヴィド・ル・モニエ(バリトン)
アラン・ユーイング(バス)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音時期:1998年5月
録音場所:パリ、サル・ワグラム
録音方式:デジタル(セッション)
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〜HM GOLD エディション〜
ハルモニア・ムンディ・フランス創立50周年
ハルモニア・ムンディ・フランスは2008年創立50周年を迎えます。これを記念して、HM GOLDエディションが始まります。選りすぐりのタイトルを、新たに書かれ編集された充実のフルカラーブックレット(欧文)と、豪華装丁ディジパックで再上程。再リリースながら、歌詞(欧文のみ)もきちんと掲載されております。さらに裏ジャケットには、オリジナル・ジャケット写真も掲載されているなど、どこまでも心配りの行き届いたシリーズです。
もちろん価格はお買い得価格。ハルモニア・ムンディが誇るカタログが目白押しです。(キングインターナショナル)
クリスティが紡ぐ、シャルパンティエの豪華なタペストリ
『テ・デウム』は轟く打楽器の音色に始まり、つづくファンファーレの見事さと録音の美しさには息をのむばかりです。息の合ったアンサンブル、すぐれた歌い手、そして復興という域にとどまらないオリジナル楽器の使い手たちによる器楽、すべてが最上のクオリティで録音されたシャルパンティエ作品集です。(キングインターナショナル)
ジャック・ダニカン・フィリドール(Philidor Cadet):
・Marche de Timbales
シャルパンティエ:
・テ・デウム H.146
・聖母被昇天のミサ H.11
・聖母マリアへの連祷 H.83
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音:1988年10月(デジタル)
Disc1
1 : Philidor Cadet: Marche de Timbales 1'23
2 : Charpentier: Te Deum H.146: Prélude 1'53
3 : Te Deum laudamus 1'04
4 : Te aeternum Patrem 4'00
5 : Te per orbem terrarum 3'22
6 : Tu devicto mortis aculeo 1'52
7 : Te ergo quaesumus 2'25
8 : Aeterna fac cum sanctis tuis 2'22
9 : Dignare Domine 1'59
10 : Fiat misericordia tua Domine 1'44
11 : In te Domine speravi 2'26
12 : Missa "Assumpta est Maria" : Simphonie 1'54
13 : Kyrie I 1'47
14 : Christe 1'09
15 : Kyrie II 3'36
16 : Gloria 7'11
17 : Credo 10'17
18 : Sanctus 1'12
19 : Agnus Dei 3'56
20 : Domine salvum 1'04
21 : Litanies de la vierge H.83 : Kyrie 2'11
22 : Sancta Maria 1'12
23 : Mater Christi 1'05
24 : Virgo prudentissima 1'05
25 : Speculum justitiae 0'30
26 : Vas spirituale 1'08
27 : Rosa mystica 1'02
28 : Salus infirmorum 2'49
29 : Regina angelorum 2'39
30 : Agnus Dei 4'05
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ゴマラン・ブラスの名ホルン奏者、ニロ・カラクリスティのソロ・アルバム
サン・カルロ歌劇場管弦楽団やジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団の首席ホルン奏者を務め、巨匠ズービン・メータからも絶賛された、イタリア・ブラス界を代表する名手達によって1999年に結成された金管五重奏団、「ゴマラン・ブラス」のメンバーとしても国際的に活躍するニロ・カラクリスティのソロ・アルバムがイタリア、ボローニャの老舗レーベル「Tactus」から登場。
当アルバムは、20世紀イタリアの作曲家の作品を中心に様々なスタイルの作品をホルンとピアノで奏でる好企画。ヴェルディの歌劇をモチーフにしたグスターヴォ・ロッサーリ[1827-1881]の幻想曲から、スクリャービンの初期の作品である旋律美溢れるロマンス、友人でもあるファビアン・ペレス・テデスコ[1963-]がカラクリスティの50歳記念に作曲した、暖かみのあるホルンの音色を活かした「バラード」と、情熱溢れる「サルサ」の2つの楽章から成る幻想曲、プログラムの締めには、映画「ゴッド・ファーザー Part2」のテーマを朗々と歌い上げます。(輸入元情報)
【収録情報】
● ロッサーリ:ヴェルディの歌劇『2人のフォスカリ』のいくつかのモティーフによるホルンとピアノのための幻想曲(監修:奥田英之)
● フェッラーリ:ホルンとピアノのためのソナタ
● スクリャービン:ホルンとピアノのためのロマンス
● テデスコ:ホルンとピアノのための幻想曲
● セメラロ:ホルンとピアノのためのバラードとサルサ
● ロータ:ゴッド・ファーザー Part2より『愛は誰の手に』
ニロ・カラクリスティ(ホルン)
ジャンカルロ・グァリーノ(ピアノ)
録音時期:2021年3月
録音場所:イタリア、ヴェローナ、サラ・マッフェイアーナ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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超充実の歌唱陣、そして極上の器楽パート!
クリスティ率いる『ポッペアの戴冠』
2018年ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音
クリスティが「この世でもっとも素晴らしい作品のひとつ」と語るモンテヴェルディの傑作『ポッペアの戴冠』。クリスティにとって初録音の超豪華キャストによる演奏が再登場。2018年ザルツブルク音楽祭で絶賛された演奏です。
2019年に発売された、HAF8902622(廃盤)の再発盤。付属していたDVDはつきません。
独裁者ネローネが魅力的なポッペアと恋に落ち、妻(オッターヴィア)などすべての障害を取り除き、2人は結ばれるという、清く正しい者が勝つというわけではない非道徳的といっても過言ではないストーリーにも関わらず、その音楽があまりに素晴らしく、今なお人を引き付けてやまない魅力に満ちた『ポッペアの戴冠』。クリスティはチェンバロを弾きながら指揮をし、軽やかでありながら、物語のドラマティックさを最大限引き出しています。器楽アンサンブルは16名、上演では、舞台に設えられたピットに二手に分かれて配置され、重要なパートの時には立ち上がって演奏するなど、歌い手たちと同様あたかも登場人物のように演奏しています。
歌唱陣はポッペアにブルガリア出身で2010年ドミンゴ主催の「オペラリア」で優勝し世界で活躍する歌姫ソーニャ・ヨンチェヴァ。ネローネには2019年9月にはハーディング指揮ベルリン・フィルのベルリオーズ『ロメオとジュリエット』に出演、さらに10月にはウィーン国立歌劇場『ナクソス島のアリアドネ』にも作曲家役で出演のアメリカ出身の急上昇歌手、ケイト・リンジー。他にもクリスティ「声の庭」出身の歌手など、望みうる最高の歌手たちが結集しています。全体を通して歌唱陣は抜群の安定と余裕すら感じさせ、器楽パートも文句なしの超充実の演奏。美しい通奏低音も印象に残ります。第3 幕のオッターヴィアの「さらば、ローマよ」の通奏低音と歌い手の一体感は息をのむ美しさ。
HAF8902622(廃盤)の再発盤。DVDはついておりません。(輸入元情報)
【収録情報】
● モンテヴェルディ:歌劇『ポッペアの戴冠』全曲
ポッペア:ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
ネローネ:ケイト・リンジー(メゾ・ソプラノ)
オッターヴィア:ステファニー・ドゥストゥラック(メゾ・ソプラノ)
オットーネ:カルロ・ヴィストリ(カウンターテナー)
セネカ:レナート・ドルチーニ(バリトン)
ドゥルシッラ:アナ・キンタンス(ソプラノ)
乳母:マルセル・ビークマン(テノール)
アルナルタ:ドミニク・ヴィス(カウンターテナー)
フォルトゥーナ:テマラ・バンジェセヴィッチ(ソプラノ)
ヴィルトゥ:アナ・キンタンス(ソプラノ)
アモーレ:レア・デァンドル(メゾ・ソプラノ)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮、チェンバロ)
録音時期:2018年8月
録音場所:ザルツブルク、Haus fur Mozart
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
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考古学者と再婚したルイーズの元に、死んだはずの先夫から脅迫状が舞いこんだ。さらにルイーズは寝室で奇怪な人物を目撃したと証言する。が、それらは不可思議な殺人事件への序曲にすぎなかった…。過去から襲いくる悪夢の正体をポアロは暴くことができるのか?中近東を舞台にしたクリスティー作品の最高傑作。
ミステリーの女王アガサ・クリスティー自身が誇る<最高傑作>、初の映画化!!
アカデミー賞受賞脚本家 × 『サラの鍵』監督 × 名女優グレン・クローズが挑む、
完全無欠のミステリー・エンターテインメント
■アカデミー賞受賞脚本家 × 『サラの鍵』監督 × 名女優グレン・クローズ
『ゴスフォード・パーク』でアカデミー賞脚本賞を受賞し、今秋劇場版が公開される世界的人気ドラマシリーズ「ダウントン・アビー」の脚本家でもあるジュリアン・フェロウズと感動のヒューマンドラマ『サラの鍵』で東京国際映画祭最優秀監督賞を獲得したジル・パケ=ブレネール監督が、『天才作家の妻 -40年目の真実ー』でアカデミー賞主演女優賞など多くの賞にノミネートされ、見事にゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞し、今現在も超一流の女優であることを証明したグレン・クローズを主演に迎え、完全無欠のミステリーに挑む。
■アガサ・クリスティー史上最高傑作ミステリー初映画化!
昨年興収15億を突破する大ヒットを記録した「オリエント急行殺人事件」を始めとして、数々のアガサ・クリスティー作品の映画がファンを楽しませてきたが、今回、1949年の発表から70年の時を経て初めて映画化されたこの「ねじれた家」は「自作の探偵小説の中で私が最も満足している2作」「私のベストの一つだという確信は間違いない」とクリスティー自身が太鼓判を押す、まさに満を持して登場した決定版的作品。
■観る者を強く惹き付ける設定とストーリー展開
横溝正史の傑作「犬神家の一族」を彷彿とさせる華麗なる大富豪の殺人事件と遺産相続をめぐる、異常でスキャンダラスなお家騒動。
「ダウントン・アビー」を思わせる屋敷とインテリアやクラシカルで華やかなヘアメイクや衣裳といった英国上流社会の世界観を背景に原作の発表当時から読者に衝撃を与えた予想を大きく覆す殺人事件の真相と衝撃のラストシーンへの展開は何度でも観たくなる。
<収録内容>
【Disc】:DVD1枚
・画面サイズ:16:9スクイーズ(スコープ・サイズ)
・音声:Dolby Digital 5.1ch/Dolby Digital 2.0ch
・字幕:日本語字幕
Disc1
1 : Il Barbiere Di Siviglia: 'Se Il Mio Nome Saper Voi Bramate'
2 : L'elisir D'amore: 'Quanto E Bella'
3 : L'elisir D'amore: 'Una Furtiva Lacrima'
4 : Lucrezia Borgia: 'Di Pescatore Ignobile'
5 : Lucia Di Lammermoor: 'Tu Che a Dio'
6 : I Puritani: 'A Te O Cara'
7 : I Puritani: 'Credeasi, Misera!'
8 : La Favorita: 'Una Vergine, Un Angiol Di Dio'
9 : La Favorita: 'Spirto Gentil'
10 : La Favorita: 'Pietoso Al Par Del Nume'
11 : Linda Di Chamounix: 'Se Tanto in Ira Agli Uomini'
12 : Don Pasquale: 'Sogno Soave E Casto'
13 : Don Pasquale: 'Cerchero Lontana Terra'
14 : Don Pasquale: 'Com'e Gentil'
15 : Marta: 'M'appari'
16 : Luisa Miller: 'Quando Le Sere Al Placido'
17 : Mignon: 'Adio Mignon'
18 : Mignon: 'Ah! Non Credevi Tu'
19 : Werther: 'Ah! Non Mi Ridestar'
20 : Fra Mille Donne Tu
21 : Cosa Ne Hai Fatto Del Mio Cuore?
22 : Dimmi Ancora Che Mi Vuoi Bene
23 : Provincialina
24 : Fascino
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ロバート・カーセン演出、クリスティ指揮レザール・フロリサンによる、
2020年12月にウィーンで上演された『プラテー』
ファッション界のレジェンド、ラガーフェルドをモデルに
神話の世界がパリのオートクチュールに!
ロバート・カーセン演出、ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサンによる、2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場で上演されたラモーの歌劇『プラテー』。本作は2014年に新演出として上演されましたが、その際はクリスティの不調により代役としてポール・アグニューが指揮しました。
ラモーの『プラテー』は1745年に初演。カエルの女王プラテーとギリシャ神話の神々による喜劇。このロバート・カーセンの演出では神話的な出来事は読み替えられ、パリのオートクチュールの世界で起こります。大神ジュピテルはファッション界の皇帝ともいわれるカール・ラガーフェルド[1933-2019]をモデルとして描かれています。カール・ラガーフェルドは、シャネルやフェンディなどのデザイナーとして長年ファッション界を牽引した「レジェンド」です。シャネルのようなブランド・マークがあらわれたり、カール・ラガーフェルドの愛猫シュペットをモデルにした本物の猫、バロック音楽に合わせて躍る激しいダンサーたちなど、この独創的でモダンな演出は初演時から話題となっていただけに嬉しい映像化です。また、そこには人を美醜で判断することによって起こる差別、消費社会の罪深さなどファッション業界や現代社会で起こっている問題を提起するような演出となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ラモー:歌劇『プラテー』全曲
マルセル・ベークマン(テノール)
ジャニーヌ・ド・ビク(ソプラノ)
シリル・オヴィティ(テノール)
マルク・モイヨン(テノール)
エドウィン・クロスリー=マーサー(バス・バリトン)
エマニュエル・デ・ネグリ(ソプラノ)
エミリー・レナード(メゾ・ソプラノ)
イロナ・レヴォルスカヤ(ソプラノ)
バドライク・ローワン(バス・バリトン)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
エルヴィン・オルトナー(合唱指揮)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
演出:ロバート・カーセン
舞台・衣装:ギデオン・デイヴイ
照明:ロバート・カーセン、ペーター・ヴァン・プラテ
収録時期:2020年12月
収録場所:アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
映像監督:ダヴィデ・マンシーニ
特典映像:舞台裏インタビュー
収録時間:170分(本編138分、特典32分)
画面:カラー、16:9
音声:PCMステレオ、DTS HD-MA 5.1
原語:フランス語
字幕:仏独英韓日(本編)、英独(特典)
Region All
ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
レーベル : C Major
色彩 : カラー
画面サイズ : ワイドスクリーン
リージョンコード : ALL
組み枚数 : 1
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ラモーの大傑作『プラテー』。クリスティによる決定的名演がCDで登場!
クリスティが若い頃から50年以上も愛しているラモーの傑作『プラテー』がCDで登場。2020年12月にアン・デア・ウィーン劇場でロバート・カーセンの演出により上演されたおりの録音です(映像ソフトとして発売済)。カーセンの演出による『プラテー』は2014年に新演出として上演されましたが、その際はクリスティが不調だったためポール・アグニューが指揮。これはクリスティ指揮による再演ということになります。ハーヴァードで学んでいた時、クリスティはプロの演奏家として音楽を続けるかどうか迷っていた時期があったそうですが、ラモーのオペラの録音を聴いて、もし音楽を続けずにいたらこうした作品を演奏することもなく、それを一生悔やむだろうと思ったとのこと。それくらいにラモーは特別な存在。そしてラモーの良さを知るにはなんといってもオペラであり、なかでもこの『プラテー』は指折りの傑作だと断言しています。クリスティ自身、思い入れのひとしお強い演奏となっています。
ラモーの『プラテー』は1745年に初演、その後1749年に改訂版で再演されました。自分はとても魅力的だと思い込んでいる沼の妖精(カエルの女王)プラテーとギリシャ神話の神々による喜劇です。ラモーの作品の中でも指折りの傑作ですが、不思議なほど録音は少ないのが実情。このクリスティによる録音の登場は大歓迎といえるでしょう。1745年版のエンディング、つまりプラテーがひとり沼に取り残されて自分の醜さを嘆いて終わる、という版が採用されています。プラテー役は当時のヴィルトゥオーゾ歌手でとりわけこうしたコミカルな役も巧みに演じることのできたカウンターテナー、ピエール・ジュリオットを想定して書かれていますが、この上演では、特にバロックおよびコンテンポラリーで世界を席巻しているオランダ出身のテノール、マルクス・ベークマンが演じています。「声」というカテゴリーにおさまりきらない自由自在なテクニックと無限なのではと思ってしまう音域の広さ、そして抜群の演技力でプラテーを演じ切っています。プラテーは本来はカエルの姿ですが、カーセンの演出により、ここではベークマンが扮するあまり魅力のない女性(ジャケット写真で横たわっている人物)として描かれ、ファッション界のレジェンド、ラガーフェルドをモデルにしたセレブのデザイナー(=ジュピテル)に弄ばれる、という設定になっています。他の配役も、バロックにとどまらずオペラなどでも活躍している人気歌手がそろっています。
当時の演奏習慣にも精通したクリスティ。チェンバロの用い方ひとつとっても、全曲を通して演奏されていたとはもはやされていないという研究をふまえ、ここでも序曲や合唱、バレエの部分ではチェンバロは演奏されていません。楽器も、当時のオリジナル楽器あるいはそれらの忠実なコピーを用いています。また、クリスティ自身も細部にわたって近しく指導したという合唱も言葉の美しさが際立っています。合唱は場面ごとに演じている役割が違いますが、どこも見事な表情。
器楽、声楽陣、合唱、どれをとっても天国的レベル。クリスティがラモーにささげるこれ以上ない謝辞となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ラモー:歌劇『プラテー』全曲
マルセル・ベークマン(プラテー/テノール)
ジャニーヌ・ド・ビク(ラ・フォリー/ソプラノ)
シリル・オヴィティ(メルキュール&テスピス/テノール)
マルク・モイヨン(シテロン&モミュス(Momus)/テノール)
エドウィン・クロスリー=マーサー(ジュピテル/バス・バリトン)
エマニュエル・デ・ネグリ(クラーヌ&アムール/ソプラノ)
エミリー・レナード(ジュノン/メゾ・ソプラノ)
イロナ・レヴォルスカヤ(タリー/ソプラノ)
パドライク・ローワン(モミュス(Mommuss)&サテュロス/バス・バリトン)
アルノルト・シェーンベルク合唱団(合唱指揮:エルヴィン・オルトナー)
レザール・フロリサン
ウィリアム・クリスティ(指揮)
録音時期:2020年12月
録音場所:アン・デア・ウィーン劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)【あらすじ(カーセンによる〜抄訳)】
プロローグ
俳優のテスピスが、パーティーの後、同じように酔った友人たちおよび、モミュス(Momus=皮肉や嘲笑の象徴) とタリー(喜劇の女神)らに、人間と神々の欠点を風刺する新しい演劇をつくるよう促される。モミュスは、ジュピテルがジュノンの嫉妬を治そうとした有
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マースドン荘のあるじモールトレイバーズ氏が、農園のはずれで、死んでいた。横にはカラス撃ち用の小さなライフル銃が…。しかし、遺体には口のまわりに、すこし血がついているだけで、銃で撃たれたあとはない。検死した医師も、胃潰瘍による内出血だという。ポアロとヘイスティングズ大尉は、とつぜん夫に死なれた、若く美しい夫人に、ふかい同情をしめした。