急遽代役で出演したグラインドボーン音楽祭の「ジュリアス・シーザー」でブレイクし、スター街道をまっしぐらに驀進する、歌って踊れる美貌のソプラノ、ドゥ・ニーズ。クリスティの軽快な伴奏に乗った1曲目をひとたび耳にすれば誰もが彼女の虜になることだろう。
話題沸騰の新星ソプラノとヘンデル&仏バロックの巨匠が旧来のレーベル枠を超えてのコラボレーション。選曲の妙は声のキャラクターを瑞々しく立体的にひき立て、控えめでも存在感大のクリスティ。情緒的な曲に荒さを感じさせるも見事な歌いっぷり。
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エラートとの契約第1弾の「モツレク」以後、「魔笛」「後宮からの逃走」とモーツァルトにはまってしまったクリスティ氏はついに未完のミサ曲、結婚式で新婦コンスタンツェのソプラノ独唱のために書かれた作を、ウィーン訛りのラテン語つきで再現してしまった。★
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