運命に導かれ、運命に引き裂かれるひとつの愛に惑う二人の四半世紀の物語。
幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐなか、大野藩も例外ではなかった。才気煥発な藩主・土井利忠に借財の返済という大役に任命されたのは、僅か八十石の家の長男・内山七郎右衛門。並々だと思っていた己の毎日が、突然動き始めた!?惚れ込んだ“わが殿”に時に反発しながら、藩の再生に奔走するがー。著者初の痛快歴史小説。
リーダーはぶっ飛べ!僕が出会ったイーロン・マスク、ウーバー創業者の実像、政治や行政との闘い、そして新たなビジネス構想…稀代のアントレプレナーが初めて明かした未来を創り出すための「全記録」。
石室内が赤、緑、黄、黒などの図文で彩られた装飾古墳は、なぜ九州と関東周辺に集中し、近畿にはほとんど存在しないのか。筑紫君磐井の乱の敗北をその理由とする通説に反証し、世界的視座から「謎」に迫る。
模様のふしぎ解明。ねこ博士山根明弘氏が監修!毛柄の遺伝学、瞳の色、街ねこウォッチング、三毛猫の秘密、猫の五感、猫のルーツと歴史ほか。中村保一氏が案内する、猫の日本史&三毛猫遺伝子のミステリー。バッグに収まるコンパクトサイズで、猫の観察にもぴったり!YouTubeやSNSの人気猫も登場!
宮本武蔵の『五輪書』、柳生宗矩の『兵法家伝書』とならぶ三大兵法書の一つ『不動智神妙録』。書いたのは武士の家に生まれながらも得度し、大徳寺住持となった禅僧・沢庵宗彭。剣の修行は心の修行に他ならないという「剣禅一如」が初めて説かれた一書で、戦いのみならず万事に対処できる心と体の動きが解説されている。将軍家剣術指南・柳生宗矩に授けられたことから柳生新陰流の聖典となったが、小野派一刀流など他の流派でも広く読まれ、幕末の剣聖・山岡鉄舟も愛読した。併録した『太阿記』は凡人が凡人のまま剣の達人になる道筋を示したもの。『玲瓏集』はわれわれの視野がいかに分別心によって曇らされているかを説く。
『嫌われた監督』『虚空の人』著者の感涙ノンフィクション!ファイターズが総工費600億円を投じて完成したES CON FIELD HOKKAIDO。資金調達、建設地探し…無数のタスクに立ち向かい、大志を形にした男たちの物語。
「どの瞬間においてもそれが命がけであるかのように弾かなくちゃいけない」「モーツァルトはテクニックの点ではごくわずかな例外をのぞいてむずかしくはない。むずかしいのは解釈なんだ」「グールドの“イタリア協奏曲”はヘタだしまったく間違っている」「批評家のお歴々が言う現代音楽は「現代」でもなく「音楽」でもない」-。クラシックの枠にとどまらず、さまざまなジャンルの音楽を分け隔てなく愛し、聴衆を楽しませることに心血を注いだ自由自在の巨匠ピアニスト、グルダ。自らの演奏や同時代の演奏家・批評家、愛弟子アルゲリッチ、ピアノメーカーの音色の違い等、歯に衣着せず、縦横無尽に語る!
機甲部隊こと機械化装甲部隊。第一次世界大戦中に登場し、近代軍備の要のひとつとなった新兵器・戦車は、どのように日本帝国陸軍に導入されていったのか。「軍の機械化」に邁進する列強各国の後塵を拝した日本陸軍は、ヴィジョンを欠いて迷走を重ねた結果、惨烈な第二次世界大戦にあって機甲部隊も真価を発揮できぬまま敗退へと向かう。本書は、戦車学校の教官もつとめた著者の実感溢れる主著であり、歴代戦車の写真・図面・年表他、豊富な資料を完備した類なき必読書である。1971年刊行の増補改訂版を底本に、初版から割愛された図版も再録した完全決定版。
婚約を破棄され、仕事だけの日々を送っていた三十五歳の妃斗美。恋愛も結婚も封印し、ひとりで生きていくため、理想の家を買った。そんな矢先、金色の目をした「小さくて温かいもの」に運命的に出会い…。手に入れた二つの“幸福”は彼女に何を与え、何を奪っていったのか。「幸せ」の意味を問い直す、傑作長編。
トンデモ精神科医・伊良部、復活!ワイドショーに出演することになった伊良部とマユミ。放送事故寸前のコメントを連発するが、それは暴言か、はたまた金言か!?
SNSで大反響の動画をQRで掲載!創作の舞台裏に迫ったQ&Aも収録。waccaイラスト作品集。
不思議な童子の群が都にあらわれ、青疱瘡が広がる「野僮游光」、赤舞瘡から逃れようとする非情な左大臣を描く番外編「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」、蝉丸の悲恋が明かされる中編「蘇莫者」など全八話。物語の神に選ばれた作家は言う、「物語りは永遠に終らない」。尽きぬ着想、広がる想像、大人気シリーズ第17巻。