ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。
一つの作品の作り方を教えていただきながら、撮影をし、原稿を作ります。その作り方の原稿と写真で、担当者以外の人に試作してもらいます。間違いやわかりにくいところがあれば、その原稿を手直しして完成させ、手芸に不慣れな方でも、作れるようになっています。
京都迎賓館に込められた現代和風の美を知る日本人必携の一冊。
五月革命以後の日々の中で、フーコーも急速に政治的活動を活発化させる。それに伴い、フーコーの仕事を貫く主題として「権力」の問題が前面に押しだされてきた。権力は「知」と共謀しながら、いかに規律社会に張り巡らされ、いかに作動してきたのか。コレクション第4巻「権力・監禁」は、政治参加の端緒のひとつ「監獄情報グループ」の宣言書、ドゥルーズとの対話「知識人と権力」ほか、『監視と処罰ー監獄の誕生』を軸とした、人間矯正のテクノロジーへの批判の数々を収録する。
いきいきとした教室、これは全部の先生の悲しいほどの願いですーひとりひとりが確実に成長している実感がもてる、一所懸命生きている教室、そんな教室のために、教師がしなくてはならないことは何か。子どもたちが打ち込み、深く心に刻むことができるような授業のために、単元学習の実際、漢字学習の具体的な方法、読書、目標のさだめかた、しからない工夫、話し合いなど、実際に著者が教室で行ってきた工夫を紹介する。育てる迫力に満ち、畏れながらも力を尽くすー子どもたちの教育にかかわるすべての人に贈る一冊。
父・千葉桃三から算法の手ほどきを受けていた町娘あきは、ある日、観音さまに奉納された算額に誤りを見つけ声をあげた…。その出来事を聞き及んだ久留米藩主・有馬侯は、あきを姫君の算法指南役にしようとするが、騒動がもちあがる。上方算法に対抗心を燃やす関流の実力者・藤田貞資が、あきと同じ年頃の、関流を学ぶ娘と競わせることを画策。はたしてその結果は…。安永4(1775)年に刊行された和算書『算法少女』の成立をめぐる史実をていねいに拾いながら、豊かに色づけた少年少女むけ歴史小説の名作。江戸時代、いかに和算が庶民の間に広まっていたか、それを学ぶことがいかに歓びであったかを、いきいきと描き出す。
『断食芸人』はカフカの死の直後に刊行された。校正刷りが届いたとき、カフカは喉頭結核のため絶食を強いられていた。食べられない人が、食べない男の物語の校正をせっせとこなす。なんという悲劇、なんという喜劇!表題作のほか、『田舎医者』「新聞・雑誌に発表のもの」を収録。
お文は身重を隠し、年末年始はかきいれ刻とお座敷を続けていた。所帯を持って裏店から一軒家へ移った伊三次だが、懐に余裕のないせいか、ふと侘しさを感じ、回向院の富突きに賭けてみる。お文の子は逆子とわかり心配事が増えた。伊三次を巡るわけありの人々の幸せを願わずにいられない、人気シリーズ第五弾。
奉行所跡でロドリゴ神父の踏絵シーンに泣き、大浦天主堂でキクの哀しい最期に泣き、浦上村でサチ子の被爆悲話に泣く…。作家は雨の街角で、狭い路地で、何を考え、何を見出したか?「沈黙」、「女の一生」の足跡を辿るー。
世界最古の木造建築が現存するのはなぜか。職人たちが追求した日本建築の美しさとは。日本の保存・修理はいかに合理的か。-日本の古建築はなぜ強く美しいのか。文化庁文化財調査官が迫る先人の知恵と技。
「性こそが、人間の深遠な真理を読み取れる特別な場所である」と見なされるようになったのは、どのようにしてか。長い空白期間を挟みつつ、死を目前に3巻まで刊行された『性の歴史』。この長大な仕事を通してフーコーは、私秘的な領域への権力介入を分析し、欲望的主体の系譜を遡って“生の技法”を浮かび上がらせるに至る。第5巻「性・真理」は、未刊行の巻も含めた『性の歴史』への序文、真理をめぐる駆け引きに覆い隠されてしまった“自分自身への配慮”を探る論考「自己への技法」などを収録し、フーコーの後期問題系への展開を通覧する。
「心を科学的にきちんと理解するためには、物理学の大革命がどうしても必要なのです」(序文より)。『皇帝の新しい心』『心の影』で一躍脚光を浴びたイギリスの数理物理学者ロジャー・ペンローズ。量子重力という数学的真理に「脳に宿る心の本質」を究めようとするその世界観を、インタビュー、論文に、科学作家(物理)の竹内薫と脳科学者の茂木健一郎が詳細な解説を加え、立体的に解明する。量子力学こそが意識の成り立ちを解明するものだと主張する“量子脳”理論ー世界中を巻き込むスリリングな論争の現場がここに。
確かなものに思われた日常の続きをふと見失った「私」は、病み上がりのけだるい心と体で、比叡高野等の神社仏閣を巡る旅に出る。信仰でも物見遊山でもない中ぶらりんの気分で未だ冬の山に入った「私」を囲み躁ぐ山棲みのモノ達ー。現在過去、生死の境すら模糊と溶け合う異域への幻想行を研ぎ澄まされた感覚で描写。物語や自我からの脱出とともに、古典への傾斜が際立つ古井文学の転換点を刻する連作短篇集。
本書は今まで占星術の学習に重点を置いた作りで初版、改訂版と編成しましたが、現時点で一番求められているものは、Stargazerの操作法を見つめ直すという原点に立ち戻ることではないかと思います。一番欲しいものはStargazerのマニュアルだというユーザーの声もありました。今回は、逐一動作を見ながら占星術の技術的評価とともにチェックというやり方で、ソフト内容の曖昧なところを洗い直しました。当然ですがStargazerは最新版として構成し付属CD-ROMに収めてあります。