海の水は、河川水の100万倍、広さは地球の70%にも及ぶ。だが、文明が流しだす物質は、この広大な海をも汚染しはじめた。海は人間にとって貴重な自然環境であると同時に、豊かな食生活の源であり、レジャーのための楽しい自然である。本書は、生涯を海と生物にかける海洋学者たちの、新世紀への積極果敢な提言である。
「冷戦の化石」といわれながら、金日成父子の核カードによる冒険が、アジアの新しい噴火山となる危険をはらむ北朝鮮ー。経済破綻・政治危機・孤立化にあえぐ「民主主義人民共和国」の窮状を解明する。
ゲノム技術、再生医学、遺伝子治療、創薬ゲノム研究の最先端と研究者の目から評価したバイオベンチャーの最新動向をリポート。
暄騒と熱の汗でうす汚れた造船現場。その造船現場から多くの労働者が去っていった。この人間臭い職場から1人去り、2人去り、現在では工場の建屋から一歩外に出るとほとんど人の姿は見えない。人間臭さの失われた、建屋内の広い物理的空間だけが妙に印象的な現在の造船現場。ここでいったい何があったのだろう。
明治維新を遡ること40余年。後に維新の中心となる薩摩藩も他藩の類に洩れず莫大な借金を抱えていた。時の薩摩藩家老調所笑左衛門はこの傾いた財政を立て直すべく、唐物の密貿易を奨励、さらには武器売買や贋金造りにまで乗りだそうとする。一方、幕府は水野忠邦の命の下、間宮林蔵を隠密として薩摩に派遣、この不正をあばかんがため、あらゆる策を講じる。
保健・医療・福祉ボーダレス時代を読む経営戦略ガイドブック。
みよ!このなるほどの業界ガイド!メニューにロールド・カーフがありフランス産カップワインが付く(駅弁業界)。実力としてトンチのような才能が必要な(コピーライター業界)。ドレッシングと同じような「透明なソース」があっていいじゃないかと(トマト加工業界)。やたらに「R」という社名が多い(興信探偵業界)。庶民に手が出る程度の宝石では天然であっても、まず財産価値はない(宝石業界)等々38の業界を紹介する。
売れない芸能人は毎日、何をしているか?ビラ配り、ビル掃除、土木工事、板前、披露宴の司会、着物お見立て会、テレビショッピング出演…。初めて明かされる貧乏な役者たちの春夏秋冬。
南アフリカ・イスラエル・台湾の名前を知る者は多い。だが、核兵器・先端技術・エネルギー資源を基盤とする、すさまじいまでの国家生存の強靭さを知る者は少ない。さらに、3国間を結ぶ秘密同盟“ネクサス”を知る者は皆無に近い。日本人の世界常識を覆し、「地域中核国家」として国際政治・経済を左右する3ヵ国の“打たれ強さの理由”を解明する。
良好な融資取引は大きな預金財源に結びついている。証券、生損保、流通によるノンバンク攻勢の激しい預金市場においても、地域金融機関に残された最大最強の機能こそ、融資機能と決済機能なのである。本書によって優れた融資体制を確立し、融資マーケティングを軌道に乗せた上で、地域金融機関としての磐石な経営体質をつくっていただきたい。
人、文化、経済の流れを的確にとらえた最先端の書。東京はもとより、地方に住む者にとっても不可欠なデータが満載。
農産物自由化、工場の海外移転、大店法改正、POS革命、物流VAN、バイオテクノロジー、飽食と食のレジャー化…。日本の食品産業は、過去最大の転換期を迎えている、と著者は言う。この激変を乗りきるサバイバルの知恵を、業界に精通する著者が、国際的視野で展開する。
本書では、現代のさまざまなテクノロジーの中で特に重要と思われるものを取り上げ、それぞれの基礎になっている概念や、これまでの歩みと今後の展望について解説している。今さら知らないとはいえない、と感じている機械(日ごろ使っているコンピュータなど)の仕組みや、わかっているような気がしているけど実はよく知らないヒトゲノムなどについて、こっそり勉強するにはもってこいの一冊である。