90年代を代表する米ロック・バンド、STPのベスト作。本作を聴けばスコットのカリスマ性や印象的なメロディ、ツボを押さえたサウンドから、いかにバランス感覚に優れたバンドだったかがあらためてわかる。5作品で2,000万枚を売ったバンドの魅力を凝縮。
暑苦しいほど豪快なヴォーカルが、あなたに好き嫌いの判断を迫ります。もう、第一印象の勝負。ソウルフル、とも言えるけどオシャレではなく、もっと泥くさいタイプなのはちょっと珍しいです。アレンジがロック寄りなので、ロック畑にアピールするでしょう。
3年半ぶりの第4作。スコット・ウェイランド(vo)のドラッグ所持による実刑判決ゆえ当座の活動がままならない実情は残念だが、作品自体の示す“拡散と収束”ぶりは素晴らしい。混沌から爆発、疾走するポップ感から叙情美まで、すべて彼ららしい。★