軍靴の響きの中中国を第二の祖国と定め「侵略」に抗した男たちがいた。
超大型新人入魂の、フォーミュラー1ワールド・チャンピオンシップ争奪戦に蠢く男たちの野望。待ちつづけた愛と憎しみがサーキットに炸裂する。書下しサスペンス大作。
千羽づるのいみを知ってる。つるはとても長生きです。言い伝えによると、千年も生きるといいます。そんな長生きのつるを千羽おると、病気がなおるというのです。これは、そんなねがいをもって病気とたたかった、一人の女の子のお話です。
改革・開放の最前線を爆走する超近代都市。その700年の激動の歴史に迫る。
中国の経済の中心地ー上海にあった共同租界に、十万人を超える日本人が居住したという。当時、日本人にとって上海は、パスポートなしで行ける一番身近な国際都市であり、ヨーロッパ列強と拮抗して、大陸を窺う橋頭堡でもあった。中国侵攻を拡大する日本に対して、不平等条約撤廃を叫ぶ中国民族主義の擡頭。坩堝のような上海。権謀と欲望の巷で出会った日中両国の知識人ー魯迅と内山完造の短くも厚い交誼。
上海特派員・土屋は我が眼を疑った。現地紙に掲載されていた問題の記事ー日本で病死したはずの汪兆銘が、実は上海で暗殺されていたというのだ。だが調査を始めた土屋に襲いかかる中国公安局による執拗な脅迫、そして執筆者の失踪。これら謎の事件の裏で日本陸軍の謀略と、中国改革派と保守派の暗闘が次第に明らかになっていく。流血の天安門事件直前の現代中国で繰りひろげられるミステリー。
本書は、香港、イギリスでジャーナリストとして働いていた著者が、母の葬式を契機に、幼いときに離れた中国に旅し、人々との出会いの中で、決して両親が語らなかった家族の秘密や、見知らぬ祖父母の意外な生涯を探っていく、興味溢れる読み物。歯切れのよいタッチで、家族というものの不思議さ、謎、おどろおどろしさ、そして暗部までもが浮き彫りにされる。戦争前の上海の上流階級の生活ぶりや、日本軍が包囲していた頃の光景、共産主義革命による追放、文化大革命時の人々の姿、そして現代の状況なども克明に描写。壮大な中国の歴史を背景にした、三世代にわたる家族およびその周囲の人々の、世界的スケールの物語。
恋と野望にかけた青春。文化大革命で数々の悲劇をまきおこした女帝・江青。その出生から、スキャンダルにまみれた女優時代を赤裸々に描くサクセス・ストーリー。
神殿や霊廟で知られる古代エジプトや、建築家の個性が前面に押し出されて、「芸術」としての建築が確立されたルネサンス期。そうした各時代、各文明によって建物の構成がどのように変化していったかを、構造形式や材料に即して詳述する。建築を、目に見える詩(ポエジー)だとする異色の概説書。
私と同じ気持ちの、みゆきがいる。慰めよりも、励ましよりも、なによりも心強い。夜会’94年公演「シャングリラ」オリジナル・シナリオ、未公開写真、そして書き下ろしエッセイを収録。
Mr.ランディvs高橋舞ちゃん、TBS超能力特番の裏に隠された驚愕の実態「トリックとギャンブル」。日本の未来を閉ざすTBS・『週刊朝日』・理工科学者の無明。
シャンチーは世界中に数多くある“しょうぎ”の仲間。駒の動かし方から定跡まで、世界一楽しめる入門書誕生。
ナチス・ドイツの占領軍に対し、フランス国民はいかに闘ったか。レジスタンス最後の証人元フランス大使が、第二次大戦後に喧伝されたドゴール神話・共産党神話を排し、遂に明らかにする知られざる真実の歴史。