フランスの宝石商シャルダンが、十七世紀ペルシアの各地を旅し、その見聞を記した稀有の記録。当地の地勢・産物・生活習慣に至るまで、正確かつ愛情に満ちた観察眼が光る。本邦初訳。
害虫が襲来すると“警戒警報”を出してコミュニケーションをとりあったり、メスバチそっくりの花を咲かせてオスバチをおびきよせたり…。動物をも操って巧みに自然に適応する驚くべき知恵と能力の数々。ダイナミックな進化の末に手に入れた彼らの“意思”を明らかにする。
「姉を助けて」新進作家霞田志郎が、ファンの少女水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を懇願された時、底知れぬ事件の幕が開いた。姉妹の父親は中国陶器蒐集で知られ、悲劇の武将岳飛愛用の“上海香炉”が自慢だった。志郎が水沢家を訪れた夜、香炉の飾られた寝室で父親の愛人の美人タレントが殺された。その首に巻きついていたのは圭子愛用のリボンであったー。
「殺人事件の容疑をかけられた兄を助けて…」上海に住む美雪のペンフレンド、楊麗俐からのエアメールを受けて、初めて海を渡った一。しかしそんな2人を待っていたのは、呪いの子守唄そのままの、悲しい連続殺人事件だった。
惑星エクスペル。剣と呪紋の世界。突然の災厄にみまわれた大陸。そこから大いなる旅立ちがはじまった。レナ・ランフォードは、幼いころから心安らぐ場所だった神護の森で謎めいた少年クロード・C・ケニーと出会う。それがこれから続く長く苦しい「自分探し」の旅の始まりだった。さまざまな仲間との出会いと別れ、喜びと悲しみを描く。
舞台は惑星エクスペルから人工惑星エナジーネーデへ。仲間達とともに「自分」を探して旅を続けるレナ・ランフォードは、この星のみか全宇宙までも崩壊させようとしている「神の十賢者」と呼ばれる敵に立ち向かうことに…時空を越えたレナ達の旅が最終章を迎える。
メイは新聞の求人欄に、ある女の名を見つける。その人は亡き母を陥れ、今は「シャングリラ」に暮らすかつての母の親友。出自を隠し住み込みのメイドとして雇われたメイは、母の無念をはらす機会を狙う。しかし、過去に封印された扉を開けようとしたメイが知った真実とは。一九九四年『夜会』上演作品「シャングリラ」完全版シナリオ収録。
アマチもサイババも、聖者らはみんな知っている霊界に存在する「聖シャンバラ海兵団」。瞑想の超テクニックを駆使して現実界から霊界のシャンバラに参加、「邪霊の勢力」と死闘した飛行隊長の実戦記録-。釈迦の言葉通り人智では、はかり知れない霊界の深遠。愛と分かち合いの理想世界をさし示す霊界の聖者。つかれはてて現実界に帰った飛行隊長に「人間を幸せにする瞑想の秘術」を伝えるインドの聖者などが登場。
氾濫する情報の渦のなか、大人には大人の「粋な愉しみ」がある。五感をつかって遊ぶ愉しさを知れば、それだけで快楽人生のはじまり。夢喰う男たちが、今宵も繰り広げる悦楽の世界ーいわく「新しいも古いもなくなっていく世紀末、カッコいいか、面白いか、すべてはこのふたつ」-と。「エスクァイア」日本版で伝説的存在として人気を博した「クラブシャングリラ」。ユーミン、ムッシュとの新対談を加え、装いも新たに甦る。
こころが軽くなる。イルカに逢いたくなったら開く本。