千羽づるのいみを知ってる。つるはとても長生きです。言い伝えによると、千年も生きるといいます。そんな長生きのつるを千羽おると、病気がなおるというのです。これは、そんなねがいをもって病気とたたかった、一人の女の子のお話です。
内山完造(老板・ローペイ)は、魯迅を友としたヒューマニストであり、一つの主張をもつ国際人であった。その主張の根底には、中国人と日本人が同じ血の流れの友であるという確信があった。だから彼は日中戦争が始まると、それに反対した。何が上海の内山完造を非戦・平和の使徒にならせたのか。その答えは内山が記した回想・文(漫談)の中に示されているように思われる。しばらく1930年代の上海内山書店の文化サロンにタイムスリップして、老板と魯迅を相手に本当の国際化について語り合いたい。
聖女と悪女のはざまを妖しく揺れ動く女たち-。匂い立つエロス、危険な芳香、謎めいた微笑…。様々に変わる女たちの貌(かお)を艶やかに描き出す10の物語。
市場社会はエゴイズムと物欲を助長するか。自由市場の本来の姿を明らかにし、批判者の誤解から救い出す。ニューライト思想入門。
中国市場経済の実像と未来を大胆に活写。長大な歴史と国際交流が生んだ金融スペシャリストたち。「寧波幇」人脈の力と彼らの生きざまを通じて、中国金融市場の本質を平易に読み解く。
あなたはこれで間違いなく痩せる。アーユルヴューダと現代エステの結晶これまでの常識を覆えす最新ダイエット。
衆議院議員で平成新党代表の桃沢康明が,中野のマンションで撲殺された。犯行時、エレベーターから走り去るところを目撃された“幻の女”がいた。女の影を追う警視庁捜査一課警部補の宇津木冬彦。捜査が膠着状態に陥ったとき、新たに東京・八王子で“毒入りソーセージ事件”が発生した。被害者・香川の謎。宇津木の苦闘がつづく。“幻の女”の素顔とは。東京-横浜-名古屋-木曾を結ぶ殺人ラインが上海と交差したとき、恐るべき国際犯罪の構図が炸裂する…。スリルとサスペンス。意表をつく展開。著者会心の書下ろし長編本格推理力作。宇津木警部補シリーズ第二弾。
なにわ育ちの占い師、あんたのエエとこエグイとこ、でるわでるわ、とことん占いまっせ。
最後に生きのこるのは時のない島だ。オーストラリアの先住民族“アボリジニ”の文化に魅せられた著者・谷村志穂の二度にわたるノーザンテリトリーの旅の記録。
「エスクァイア」日本版人気連載“クラブ・シャングリラ”完全収録。観る、聴く、食べる、遊ぶ-知的快楽を刺激する。人生を死ぬまで楽しむ「万」の秘訣。
改革・開放の最前線を爆走する超近代都市。その700年の激動の歴史に迫る。
中国の経済の中心地ー上海にあった共同租界に、十万人を超える日本人が居住したという。当時、日本人にとって上海は、パスポートなしで行ける一番身近な国際都市であり、ヨーロッパ列強と拮抗して、大陸を窺う橋頭堡でもあった。中国侵攻を拡大する日本に対して、不平等条約撤廃を叫ぶ中国民族主義の擡頭。坩堝のような上海。権謀と欲望の巷で出会った日中両国の知識人ー魯迅と内山完造の短くも厚い交誼。