工夫凝らされた黒くパワフルにして多彩なトラック。その多様なサウンドに驚くほど柔軟に絡んで映える、オールド・スクール魂引き継ぐ表現力あるラップが印象深い。米シンシナティ発、ヒップホップのウルサ方から注目される新鋭(81年生まれ)の自主制作曲も含む初アルバム。
元ミスティークの看板シンガーのソロ第2弾。英本国と米国の制作陣を取り混ぜたプロダクションはとことんポップ。軽く鼻にかかったコケティッシュな声で弾けるように歌いラップするアリーシャの資質をよく活かした、エンタテインメント性の高い楽しい一枚。
最高の音で楽しむために!
UK版デスティニーズ・チャイルドと言われたミスティークの要だったシンガーの初ソロ作。レゲエにファンクにと手を変え品を変え次々飛び出すイキのいいダンス・ナンバーに、アリーシャのラガマフィン含め肝の座ったヴォーカルがエネルギッシュに炸裂。
78年のレディングでの、パンクスとスキンズの喧嘩に端を発した暴動に対し、涙ながらに歌った(2)をはじめ、シンプルで胸を熱くする名曲ぞろい。現状に複雑な気持ちはあるが、本作収録の楽曲はいまもリアルだ。ソニックマニア出演記念のベスト(実際は、直前キャンセル)。