思い遣り=ケア。かけがえのない価値=尊厳。社会は合理性をこえた価値判断に満ちている。“ケアと尊厳”と“正義と自由”の二元構造で人間関係を、環境・平和問題を考える。
表象は、制度や社会システムといかに結びつき、どのように支配的言説を構成していくのか。世界のジェンダーのありようから浮かび上がる、近代という時代の性質。一橋大学リレー講義「ジェンダーから世界を読む」から生まれた、多彩な論考11編。
イエスの時代を解明する鍵としてセンセーションをまき起こし、近年ようやく全巻公開されたテクストを、精緻に吟味し、その謎に包まれた全貌を犀利にときあかした、定評ある最新の研究。
第一線の研究者、フィールドワーカー43名による活動・研究の集大成。途上国のジェンダー問題を浮き彫りにする「入門書」であると同時に「研究書」。16件のケーススタディと24のボックス。充実したキーワード、ブックリスト、年表、世界の動向。
かけがえのない一生を自分らしく、より充実して生きたい。著者自身の痛切な体験をふまえて執筆されたこの本は、何よりも一人ひとりの女性が自立できる人になってほしい、そしてよき市民になってほしい、という願いのもとにトータルな人間観察の新しい方法を模索する「女性学」へと誘います。最新の動向とデータを盛り込んだ最新版。
フェミニズムが広く人びとの間で語られるようになったとはいえ、未だに解決され得ない問題も山積している。それらの多くは、女性の貧困化や、離婚・未婚による家族の変化、介護、労働の場でのさまざまな性差別、女性への暴力など、社会福祉に密接に関わる事柄である。そしてこれらの問題の基底には、ジェンダーの視点が欠落しているか、軽視されているという共通の問題が横たわっている。本書は、社会福祉の実践をジェンダーの視点で再検討し、社会福祉のフェミニスト実践の方法の確立を求める現場からの提言である。
本書の中心主題は、ヒューマン・セクシュアリティは生物学的ルーツに強く結びついているという事である。脳とホルモンとの間にある生物学的機序を調べてみなければ、性的感情や性行動、男女の違い、あるいはゲイとストレートの違いを理解することはできないだろう。さらに、われわれのセクシュアリティを現状のように発展させてきた進化の力も理解する必要があるだろう。本書ではこれらの研究に関する事例について述べている。
ジェンダーの理解は実践のなかにある。実践に内在する合理性を描きだす…“自由意志”対“決定論”の躓きを超えて意味秩序をとらえる社会学的記述の全て。
こんなに広告の授業は過激で面白いのか。これほど広告の現在は幅広く奥深いのか。著者による著者自身の講義ドキュメント。現代の広告事象を読み解く広告解体新書。
メディアは女性の味方なのか。いちじるしく多様化し発展するメディア状況とジェンダーの今日的関係を多角的に描き出す。
第1部は「心」です。心はどこにあるのでしょうか?心を見つめることは私たちにとって、どのような意味があるのでしょうか?臨床心理学の礎となる理論をもとに学んでいきましょう。第2部では「身体」の側面から、自分という存在について考えてみましょう。はじめに「心」と「身体」のつながりについて学びます。そしてその後は、私たちにとって自分の身体性がとくに強く感じられる「性」にも目を向けて見ましょう。第3部は、「心の病と健康」です。心身のバランスが崩れるとき、私たちにどのような変化が生じるのか、またそれを予防するためのちょっとしたコツも学んでいただけたら良いと思います。
アジアにおけるジェンダーの実態把握をめざすと同時にアジアのなかの一国である日本のジェンダーに関する課題を雇用や介護などの分野ごとに詳解し、子育て支援や社会保障を中心に北欧・欧米の施策も視野に入れた上で経済成長著しいアジアの明日を有意義に生き抜くためのヒントを満載。