アジアにおけるジェンダーの実態把握をめざすと同時にアジアのなかの一国である日本のジェンダーに関する課題を雇用や介護などの分野ごとに詳解し、子育て支援や社会保障を中心に北欧・欧米の施策も視野に入れた上で経済成長著しいアジアの明日を有意義に生き抜くためのヒントを満載。
多様性を承認する寛容な社会。はたしてそれは本当に実現したのか。(ネオ)リベラリズムとフェミニズムはどのような関係を切り結ぶのか。21世紀の現在から、ジェンダーの自由とジェンダーの規範を再考する。
誇らしい夢と果てない世界を求め日系二世スチュワーデスたちは戦後の空を翔けめぐったー。元スチュワーデス数十人へのインタビューとともに浮かび上がるもうひとつの忘れられた戦後史。
視点を変えるとこれほど違う豊かな世界が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
視点を変えるとこれほど違う新たな日本が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
生命の本質、それは美しい。究極の問いに肉薄し、常識を覆す答えをもぎ取った男が赤裸々に綴る、ノーベル賞受賞までのリアル・ストーリー。DNAの立体構造はどのように発見されたのか?旧版にはなかった貴重な資料写真、関係者の間で交わされた書簡、研究結果を記したノートの図版、そして「幻の章」など多数収録。ライバルたちの猛追をかわし、生物学の常識を大幅に書き換えた科学者たちの野心に迫る。
多様性が承認される「自由」な社会。「自由な個人」として不平等な市場に組み込まれるわたしたち。文化か、経済か。承認か、再分配かーこのジレンマを乗り越えることは可能なのか。ポスト新自由主義を見すえるジェンダー研究の最前線。
『ジェンダーで学ぶ生活経済論』(2010年)の全面改定版。現在の新しい個人、家族、世帯のあり方を的確に捉え、現実の「暮らし」における重要テーマにジェンダーの視点から鋭く迫る。消費生活、労働環境、アンペイドワーク、家計、貧困や格差問題など、実生活に密接にかかわる諸課題に対し、主体的に考え、対応する知識と力を身につけることをめざす充実のテキスト。
アジアにおけるジェンダーの実態を把握すると同時にアジアのなかの一国である日本のジェンダーに関する課題を詳解した上で北欧の施策も紹介、子育て支援を核にした社会保障と税の一体改革における女性支援策にもふれた第2版。成長著しいアジアの明日を有意義に生き抜くためのヒントを満載。
この本は、2013年11月16、17日に開催した日中韓女性史国際シンポジウム「女性史・ジェンダー史からみる東アジアの歴史像」の諸報告と、2014年3月22日開催の総合女性史学会大会「女性史・ジェンダー史からみる東アジアの歴史像ー女性史の新たな可能性を求めて」における諸報告を再構成し、1冊にまとめたものです。
男もすなる「日記」といふものを、“女もしてみむ”とてするなり。という一文によって始発している『土左日記』。虚構の枠組みの中で、語り手自身は自己を女性の立場で語ることを宣言している。『土左日記』の書き手が、あえて自己を“女”に性の転換をしてみせることで何を目指していたのか、その虚構の方法についてさまざまな角度から照射する。
ジェンダーとは性別をどのように社会が意味づけてきたかという文化構築的なものであるが、ジェンダーから中国史を論じてきたものは、これまであまりなかった。中国社会におけるジェンダーのあり方ー社会の基礎とされてきた家族や法の構造から、男性や女性の日々の服装やふるまい方のあるべき姿と実態、さらには同性愛者や宦官などのセクシャル・マイノリティーがどのように存在していたのかに至るまでーを理解することは、中国の文化そのものを理解する上で欠かせない視点である。中国とその「周縁」社会におけるジェンダーの理念と表象、規範と現実の多様で流動的な情況を、様々な分野から論じる。