ラディカル・フェミニズムの成果を享受する一方で、そのイデオロギーには違和感を覚える女性たち。フェミニズムはもはや存在意義を失ったのか?「政治的なもの」から「ポップなもの」へ、「社会的なもの」から「個人的なもの」へと重心を移しながら、多様な声を包みこむ第三波フェミニズムと、女性たちの文化実践を結ぶ、今日的フェミニスト・カルチュラル・スタディーズ。
避難所、仮設住宅、復興行政など復興に関わるあらゆる場面で女性たちの声がかき消されてしまっている。女性の声はなぜ聴かれないのか。災害・復興におけるジェンダーについて考える。
仏教は女性を救済するか?「肉食妻帯勝手」の布告より140年、僧侶の妻、尼僧、女性信徒、仏教界で女性の立場はどう変わってきたのか。女性による仏教改革運動のフェミニスト・エスノグラフィー。
被爆国がなぜ原発大国になったのか?ヒロシマはなぜフクシマを止められなかったのか?なぜむざむざと54基もの原発建設を許してしまったのか?-。
被災地・東北でのプロジェクトの全貌を収録した、待望の本邦初JR作品集。世界はアートで変わっていくー。
ファッショングッズのデザインプロセスを包括的に概観し、創造的プロセスと技術的プロセスの詳細をわかりやすく解説。リサーチ、デザイン、展開の基本原則を導き、主なテクニック、プロセス、専門用語、必要なツールをやさしく説明。最初のセクションで一般的なファッションデザインの原則とプロセスを取り上げ、次にバッグ、靴、帽子、革小物を各章で詳細に説明。教材にも最適!
変革の時代をまっすぐに生き抜こうとした力強い女性たちの姿。
誇らしい夢と果てない世界を求め日系二世スチュワーデスたちは戦後の空を翔けめぐったー。元スチュワーデス数十人へのインタビューとともに浮かび上がるもうひとつの忘れられた戦後史。
深刻な紛争や「民族対立」、宗教や慣習法による女性たちの困難はどうして生まれるのか。アフリカの歴史や政治体制を知ることで、原因や解決方法を探り、日本社会が、偏見なくアフリカのひとびとと交流をしていくことの大切さを学ぶ。
「移動」から「近代」を再考する。帝国の解体と再編における“人の移動”を、社会科学と文学の越境の彼方へ探る。
現代社会で育まれた先鋭な視点を通して第二波フェミニズムの諸テーマを再検討し、フェミニズムの新たなステージを切り開く。現代の生・性・思想に貫通するカラクリを探き出す挑戦的16編。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第1巻では、沖縄の伝統文化とジェンダー研究の接点を探る。
近代医学の柱である西洋医学の伝統を、心身の健康という観点から明からにする。著者は西洋中世の医学と医療を、疾病を取り巻く自然環境や社会環境に加え、医師・看護士が行う臨床ケアや病院・施療院などの医療インフラ、さらに健康観や身体観を社会的・文化的に考える身体医文化論の方法によって豊富な資料や図版を用いて考察する。中世の医学と医療の全体像を示す貴重な業績である。
視点を変えるとこれほど違う豊かな世界が見えてくる。歴史学における“ジェンダー主流化”への一里塚。
琉球大学国際沖縄研究所が主体となって5年計画で進めてきたプロジェクトの成果を集成する全3巻シリーズ。第2巻では、沖縄の社会制度とジェンダー観の関わりについて考え、現代沖縄社会のなかに存在する抑圧の構造を見極める。
非正規雇用の拡大とジェンダー格差の中で、若者のキャリア形成はどのような困難に直面してきたか。学校か仕事か、勤続か転職か、親同居か自立か、結婚するかしないか。就職超氷河期を経て若者たちが成人期に移行する道筋は複雑化している。東京、ソウル、ミラノ、トロントで同一調査を実施してデータを比較検証し、4ヵ国の若者支援政策の現状と課題に迫る、かつてない国際比較研究の全容。