国によってジェンダーの問題は違うの?インタビュー形式でさぐる。小・中学生向き。
本書は一九九九(平成一一)年度に開催された味の素食の文化フォーラムの発表と討論をもとに、新たに原稿を書き下ろしたものである。
「高齢者問題は女性問題」という言葉がよくあらわしているように、社会福祉の課題はジェンダーと密接に関わっている。社会福祉の内部に構造化された倫理-道徳、価値観が、社会福祉と女性の関わりを一定に規定しているからである。このような「負の倫理」を各章で取り上げ、社会福祉とジェンダーの新たな関係を提起する。
心理学はジェンダーをどのように捉えてきたのか?男女の能力・セクシュアリティ等について考える。
少子化・晩婚化はなぜ進むのか。ジェンダー社会学からの調査と提言。少子化問題の鍵を握る若い世代の女性を対象に、結婚・家族・子育て・職業・自立について詳細に調査した実証研究。現代女性のジェンダー意識・母親意識をトータルに解明し、「自分らしさ」と「母親規範」のはざまでゆれ動く女性たちの希望と困難に、さまざまな角度から光をあてる。
「女性労働問題」から「女性中心アプローチ」へ。激しく変化している女性労働の現場に立脚しながら、ジェンダーに着目した視座を対置することによって、既存の労働法学を見直そうとする意欲に満ちた論文8編を収録。
ジェンダーの視点から、様々な題材を通して、近現代の権力および支配・ヘゲモニー現象を「ジェンダー・ポリティクス」として分析。同時にその変容の契機、方向性を模索。
本書は、フェミニズム労働論の立場にたって、戦後日本の労働のジェンダー分析を行ったものである。第2部以下の各論では、日本の労働におけるジェンダー的特質を規定している要因は何か、を明らかにすることに焦点をおいている。
「自立」して生きるために、苦学で手にした税理士資格。税理士業務の中で、子育ての中で、市民活動の中で、芽生えた一つ一つの疑問が、ジェンダーの問題という大きな渦になった。
社会政策という政策領域を雇用と社会保障分野の両方におき、それぞれの領域での男女の関係、とりわけ女性がどのように位置付けられてきたかを歴史的に検討してゆく。
本書は、著者が真宗大谷派山陽教区坊守会で講義した内容をまとめたものである。
批判的社会構築主義の射程。グローバル化過程におけるジェンダー・ポリティクスについて、ウェストファリア・システムという制度とその揺らぎとの関連で考察する。
本書は、日本の学校現場の状況をできるだけ取り入れ、学校のジェンダー再生産構造に気づき、教師自身がジェンダー・センシティブになるよう、その力のエンパワーメントに向けて編集したものです。その内容は学校のジェンダー再生産機能に気づいた90年代はじめの動きから、ジェンダー・フリーな教育という方向をさぐりあてた90年代後半の動きを示しています。
ジェンダーの視点による初の国際関係論。大国、男性中心の歪んだジェンダー関係の中で作り上げられてきた「国際関係論」を根本的に問いなおす。国際家族計画連盟(IPPF:国際非政府組織)と国際労働機関(ILO:政府間国際組織)の歴史を検証し、国際的なジェンダー関係の未来を呈示。
本書は、自覚的なフェミニズム運動が始まる18世紀のフランス革命期から始めている。しかしこの一方で、男性の支配する革命政府は、女性の政治集会を禁止し、女性クラブを解散させるなど、しだいに革命より女性を排除していった。こうした矛盾やパラドックスを歴史分析に入れることにより、革命が女性そして男性にとってどういうものであったかがより明らかになり、歴史認識を深めていくものと考える。さらに、女性参政権獲得運動や社会主義国の女性組織等をみていく時、「男性支配の構造に反対する」ことを掲げるフェミニズムが、同時に女性間での階級、人種、セクシュアリティ(性文化)、民族、政治、宗教、社会経済的地位などの多様な関係のなかでせめぎ合う諸相をも捉えることに努めた。
社会福祉では、なぜ対象者・担い手ともに女性が大勢を占めるのだろうか。私たちが生きる福祉社会の成り立ちや制度、実態、背景にある価値や文化を、ジェンダーの視点から再検討し、マンガや小説、音楽、ドラマや映画、CMなど、身近な文化を材料にして、福祉の世界へ読者を引き込む。初めて社会福祉を学ぶ人に最適な、楽しい入門テキスト。
女性の視点で「アメリカ研究」を変える。フェミニズム/ジェンダー研究の立場から合州国の歴史、政治、経済、法律…文化活動を取り上げた、総合的・学際的入門書。