伝説の雀鬼・桜井章一の下に若者たちが集まる「雀鬼会」は、1991年の発足以来、全国に10以上の支部等を持ち、メンバーは今なお活動を続けている。そこでは何が行われているのか。桜井はどんなことを語り続けているのか。なぜ若者たちは「鬼」と呼ばれるこの人物にひかれるのかー。麻雀のできない著者が約3年の取材期間をかけ、その実態に迫った。「師」と「弟子」たちを結ぶ太くて繊細な「絆」とは!?文庫化にあたり、桜井本人による特別寄稿も収録。
阿佐田哲也氏絶賛!! 日本を代表する4人のプロが、巨額な賭け金を背負い、命を削る。桜井章一大ピンチ!!麻雀のプロとして昭和30年代後半から20年間無敗の男桜井章一。時には命の危険にさらされながら闘い続け、最後に一人だけの引退試合を行なって身をひく迄の、これは凄絶な記録である。裏の麻雀の手口を図版入りでこれほど詳細に解説した書も他に例を見ないが、とにかくスリリングな話をお楽しみ頂きたい。
第二次大戦が勃発し、ドイツの爆撃機がロンドン上空を脅かしていた頃、独り暮らしの老夫人が生まれて間もない野生の小雀を拾った。足と翼を痛め自然界では生きられない雀だったが、夫人のピアノに合わせて歌うなど、殺伐した戦時下のロンドンっ子を楽しませ勇気づけもした。ヨーロッパはもちろんアメリカでも当時ベストセラーになった名著が、ここに完全復刊となった。
ある夜、ラドルファス以下が静かに祈りを捧げていた教会に、一人の若者を追って群衆がなだれ込んだ。金細工人の家で結婚披露宴の余興の芸をしていた放浪の芸人が、金銀を奪いその家の主人を殺したというのだ。若者は庇護権を盾に修道院という聖域にかくまわれた。やがてその隣家の男が殺される。金細工人の家になにかがある。若者の無罪を信じるカドフェルが乗り出す出番がきた。
今日を限りに男妓楼送りになるはずだった大和の元華族、花東紳羅。だが敵国の高貴な軍人・宋天遊に歌の才能を認められ、宮廷歌劇団の星歌手を目指すため藍華帝国へわたり、名を紳蘭と改める。煌めく太陽のような天遊に惹かれていく紳蘭だったが、それは激動の運命の始まりでー。軍人×歌手の波瀾万丈な恋を描く『妓楼の軍人』スピンオフ作品。