舌を切られたすずめを探しにいったおじいさんが、すずめの家でもらったつづらを開けると大判小判がどっさり。今度は欲の深いおばあさんがもらいにき、つづらを開けると……!
85年4月17日発売アルバムの再発。新進ミュージシャンとコラボレートして「すずめ」「海と宝石」「かもめはかもめ」などの楽曲に新たな生命を吹き込んだ、セルフ・カヴァー集第2作目。
79年に大阪で行なわれた故・志ん朝のライヴである。まだ若々しい色気、愛嬌に満ち、整った口調で浪花の客を沸かせていく。品川女郎のお染が心中の相手に選んだ本屋の金蔵のちょろいこと。後半のテンポのいい追い込みが小気味よい「品川心中」は逸品だ。
2000年と2001年のなんばグランド花月での桂文珍独演会のライヴ録音。捕らえた鷺と空中に舞い上がる「鷺捕り」と、上方落語の名作「不動坊」をじっくりと楽しむ。
99年4月19日に亡くなった落語家、桂枝雀の名演をまとめたDVDシリーズ。かつてABCでオンエアされていた『枝雀寄席』での枝雀とゲストの対談も収録予定。
多彩なプログラムである。ヘンデルのアリアからオッフェンバック、フォーレやコルンゴルト、そして山田耕筰など幅広いレパートリーを自在にこなす歌唱である。2003年の5月にカーネギー・ホールで行なわれたリサイタルのライヴ録音。これからが楽しみなソプラノである。
哀歌とは日本の場合たいへん歌いやすい歌でもある。こうして加藤登紀子にきちんと歌われると、頭の中で自然と日本人である自分が同時に歌い出していたりする。邦楽というよりまさしく日本のスタンダード・ナンバーを集めた良心的な傑作である。