歌手から作曲家へ、音楽生活30年を迎えた記念として作られた作品集。レコード会社の枠を超えオリジナルの歌手のヒット曲が収録された貴重なアルバムだ。歌い手の心を知っているだけに実にこまやかな情緒をメロディにしていることが、改めて分かる。
生命あるもの、土や石に至るまで優しい眼差しを向け、独特の世界観を表現した金子みすゞの詩を『おしん』で有名な小林綾子が朗読。西村直記の演奏に乗せ、癒しの言葉ひとつひとつが心にしみる。
昭和14年6月のデビュー以来、歌謡界で活躍を続けてきた田端義夫の歌手生活60周年を記念する12枚組。最初に発売されたオリジナル音源を使用し、本人の選曲で構成した充実の全曲集だ。