枝雀の天才芸を収めたシリーズ。彼の話芸の特異性を表わす例として、当時としては珍しい英語による「愛宕山」「時うどん」を収録。落語の可能性を広げた試みとして、永遠に語り継がれるだろう。
雌ヤギばかりのヤギ部でなんとメイが出産!スズメがツバメの巣を乗っとり、教授は巨大ミミズに追いかけられ、コウモリとアナグマの棲む深い洞窟を探検…。自然豊かな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件の数々を、人間動物行動学の視点で描く。
路地の奥の家には、母と、そして父がいた。やって来た人はやがて去り、ひとりになった僕はこの町と訣別し、坂のある町に移る。あたらしい歌に向かって。第54回現代歌人協会賞『二丁目通信』に続く第二歌集!
生命あるもの、土や石に至るまで優しい眼差しを向け、独特の世界観を表現した金子みすゞの詩を『おしん』で有名な小林綾子が朗読。西村直記の演奏に乗せ、癒しの言葉ひとつひとつが心にしみる。
ハチやツバメは、なぜ人家に巣を作るのか?博物学の不朽の名著個人完訳版。
惚れた男に立派な医者になってもらいたい一心で遊女に身をおとした夕霧。彼女は、最愛の男との再会という念願が叶った直後に謎の自害を果たした。夕霧の死が、出世欲と保身が絡んだ男たちの卑劣な陰謀によるものだと知ったとき、それぞれが辛い過去を背負って生きる吉原四人雀が立ち上がる。遊里の女の誇りを守るためにー。傑作人情時代小説。
日本で比較的見る機会の多いものを中心に282種の野鳥を紹介。巻末には、学名索引、英名索引、和名索引を付す。
昼間の居酒屋を利用して開かれるフリースクール『すずめの学校』。「居酒屋すずめ」で開校中のそこに通うのは、不登校の中学生や学び直したい老女、挫折したフィギュアスケーターや引きこもりのニートなど様々。居酒屋の経営安定のためと始めたオーナー兼教師の鈴村明也だったが、彼自身もまた、生徒と交わるうちに学び、気付き…。一歩踏み出す勇気をくれる物語。