義兄弟の多輝と一歩の友情。一歩と母親・綾瀬の強固な絆。一歩を想う義妹の茉莉花。家族を温かく見守る父親の久信。複雑な家庭環境を乗り越えるために彼らが選んだ新たな道とは?!家族の再生と自立を描いた青春小説。
誰とでも寝てしまう。気に入ると、その男の部屋に居つく。それが雀という女ー。彼女は社長の愛人として、心身共に満たされていた。そんな日々に不意打ちのように訪れた、バーテンダーとの恋。奔放?ふしだら?雀はその純粋さゆえに漂流していた。失恋の度にリストカットするレイ子。年下の男が好きなケイ。現状に不満な主婦の多恵子。帰らぬ男をじっと待つメリー。雀と、四人の女友だちの恋愛模様。
お色気狙いのみならず、ギャンブル好きも夜な夜な集まるピンクゾーンに、天才勝負師オレンプの娘と名乗る女が突然乱入してきた!アメリカ育ちの気ままさからか、親譲りの血ゆえか、天下無敵の爆裂パワーで町中をかき乱す(「夜は楽しい悪の園」「ここが地獄の一丁目」)。ほかに、おなじみの面々がハワイに集結してユーモラスな勝負に興じる「博徒出陣」、競馬ウマをめぐって引き起こされる騒動を描いた表題作の「ゴールドラッシュ」など。エイズ問題の影響で不景気な歓楽街を舞台に繰り広げられる、真剣(?)勝負の数々。連作ギャンブル小説第二弾。
声優グラビア誌『声優グランプリ』公認による麻雀バトルをパッケージ化。我こそが声優界の“雀王”だと自負する福山潤、小清水亜美、石川英郎、三浦祥朗ら8名が揃い、井出洋介プロ実況の中、頭脳戦を繰り広げる。
暗い雨の日には、お堀ばたを歩いてはいけない。オホリノテに、影を喰われるー舞台は現代の福井、平穏に暮らす公務員・奈津美が見たものは何か。雨の日に這い出す藻草、タブノキの下に埋まっているもの、午前2時19分に鳴る公衆電話、出られないトンネル…実話から織り上げた珠玉の怪談小説。第2回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。
19年ぶりのアルバムとなった本作は、ピンク・レディー時代のカヴァー、その時代のヒット曲のカヴァー、そしてオリジナルの新曲という構成。バラエティに富んではいるが、ジャズやボサ・ノヴァといったアレンジの統一感があるため、散漫な印象にはなっていない。
OVA『星の海のアムリ』のキャラクター・シングル第2弾は、すずが登場。すず役の相澤みちるが歌う「すずめの兵隊さん」や、すずとパンダ将軍によるショート・コントなど、楽しさいっぱいの仕上がりだ。
麻雀新撰組「近代麻雀」創刊。阿佐田哲也、小島武夫、古川凱章、田村光昭、青柳賢治etc燦然と輝いていた勝負師たちの貌をここに集大成。
終戦間もない混乱の東京。十六歳で雀ゴロとして生きる“私”は、一つ年上のボッチと出会う。一匹狼ながら人恋しい妙な感情に見舞われた“私”は、ボッチを相棒にするべく麻雀の“通し”を仕込むが、うまくいかない。やがて、ひとり地方へ流れていくが…(『雀師流転』)。未完ながらも、戦後の匂いを濃く残す“もうひとつの『麻雀放浪記』”。長編小説に加え、著者が出会ったギャンブルの“職人”たちや、勝負の思い出を綴った文庫未収録エッセイ『麻雀師渡世』から精選した二十三編も併載。