日本各地にのこる、長いあいだ語りつがれてきた、むかし話の数々。ひとつひとつの話のなかに、人間の生きる知恵や、生きざまが息づいています。児童文学者・松谷みよ子が各地に採集し、美しい語り口で再話した『舌切りすずめ』をはじめ、『龍宮のよめさま』『かえるのよめさま』『たにし長者』『一寸法師』『天人のよめさま』『雪むすめ』『びっきのぼうさま』『座頭の木』などを収録。
村治佳織の20歳の時のアルバム。映画音楽やCMに使われたオリジナル曲なども収録されたクロスオーヴァー作で、大ヒットを記録した。本作は、新素材による高音質CD=SHM-CD仕様。
父の末弟で、受験に何度も失敗し、自らの生を決めかね悲しい結末を迎える若き叔父・御年。彼の書き残した父宛の手紙で構成した「遠景」をはじめとし、夢の手法をまじえて綴った「復活」ほか、生家をめぐる人々をモチーフとした作品を中心に、ギャンブル仲間であった一人の男の意外な出世と悲惨な転落を追った「虫喰仙次」など、全九篇を収録。戦後最後の無頼派作家の描く、はぐれ者たちの生と死。
TOKYO FMで放送の松本人志、高須光聖のトーク番組『放送室』のCDボックス第9集(全10巻)。今回は2003年4月から6月にかけての第81〜90回を収録。「松ちゃん消防隊員で〜す」「高須ちゃん救急隊員で〜す…」といった気の抜けた挨拶から、ゆるゆる滑り出す四方山話。相変わらずいい意味でいい加減。だらだら聴いていると和む。ちなみに85回では映画プロジェクト(『大日本人』)の始動が話題に。なお今回明らかになったボックス・セット全巻購入特典は、番組の公開録音『放送室in武道館』を収録したDVDだ。
最高の音で楽しむために!
2009年4月に没後10年となる上方落語界の代表格・桂枝雀の傑作選。客を大爆笑させるスタイルを確立した枝雀の充実期の高座から、一門が厳選したネタを収録。小佐田定雄の解説で、より深く味わうことができる。
元高校教師が始めた雀荘「雀宴」は、かつての教え子たちや、初心者向けの麻雀教室の生徒で、賑わっていた。それぞれの人生の秘密を抱えた客たちや、アルバイトの大学生、そして、タウン誌の編集長ー。「雀宴」に集う面々をめぐる「日常の謎」を、鮮やかな推理が解明する。作家生活五十周年を経て、さらに円熟の深みを増した短編の名手が描く、連作推理の傑作。
お母さんの童話が、さらに進化しました。なにか聞こえてきませんか。