あらゆる診療場面について、ヒヤリとしないための事前チェック事項、診療の基本手順・考え方、おさえておきたい診療のポイント、事故防止・安全な医療のための注意点、患者さんとの円滑なコミュニケーションとインフォームド・コンセントのための説明の要点を解説しました。
啓蒙期の科学は解剖学的な差異と精神性を関連させ、男女は身体的のみならず能力や性格においても本質的に異なるというジェンダー観を成立させた。このジェンダー観は、近代社会の形成にあたって規定的な力として作用し、人びとの居場所や役割、行動規範を定めるとともに、政治・経済・社会のさまざまな制度のなかに組み込まれていく。本書では、知の専門化、参政権運動、協会活動、母性福祉、社会保険、戦争という歴史事例をとりあげ、ジェンダーの構築と変容の過程、構造をつくりだす力としてのジェンダーの作用、そしてヨーロッパの女たち、男たちが近代のジェンダー化された社会をどう生きたのかを描きだす。ヨーロッパ諸国における女性史とジェンダー史をめぐる動向も合わせて考察。
ゲッベルスの日記を克明に検証しつつ、その天才的なメディア戦略を浮き彫りにする画期的な労作。映画製作や検閲の実態、権力闘争で揺れるその人間像等に多角的に迫る。
業務システム構築のための活きたノウハウ満載!Access97による業務アプリケーションの開発工程を、現場の事例を交えながら時系列的に紹介。使いやすいユーザーインターフェース、分かりやすい仕様書やマニュアル作成の極意を網羅。
初学者の学習のために、基本語にはカタカナ発音と英語を併記。ロシアの新聞・雑誌を読むための最新語彙、政治・経済・社会・文化などの専門語、IT用語、俗語などを積極的に採録。1万項目和露編付き。
顧客の体型と嗜好にあわせ、熟練の職人の手から作られる真に贅沢な実用品である“ビスポークBespoke”、それはクラフツマンシップの最高峰を意味する。“ビスポークBespoke”はどのようにしてつくられるのか。なぜ、高価なのか。伝統はどのように継承されているのか。すべての答えがここにある。スーツの「ヘンリー・プール」、靴の「ジョン・ロブ」、シャツの「ターンブル&アッサー」などの老舗から「ガジアーノ&ガーリング」など現代の伝統を継承する若手まで、世界に冠たるメンズスタイルを築き上げてきたロンドンのビスポークの文化、それを支える人々を現地取材により鮮明に描きだしたヴィジュアルブック。
「日独防共協定の産物」か、「ナチのプロパガンダ」か、果ては「国辱映画」か。若き原節子を“世界の恋人”たらしめた、戦前における「最初で最後の本格的輸出映画」の真相に切り込む力作。日独共同製作の裏側で囁かれ、現在でも定説として語り継がれる数々の嘘と虚報を、ドイツ側の視点も含めて丹念に検証し、『新しき土』という怪物が生み出した時代の精神を明らかにする。
日本政府が主導する「明治百五十年」で騒がしく、いよいよ戦前回帰が本格的に開始されている現在こそ、近代女性文学のなかでも、とくに近代の闇=家父長制を裂くような女性たちの不穏な闘いに挑んだ表象や表現者をフェミニズム/ジェンダーの視点から追跡することによって、殖産興業・富国強兵・アジア植民地化に邁進した近代日本を根底的に問い直す!
誰のための復興か。単なる「復旧」にとどまらない「復興」を成し遂げ、地域社会やコミュニティを持続可能なものにしていくためには何が必要なのか。「復興」の事例検証をとおして、あらためて問いかける。