ふだんはおとなしいのに、よっぱらうとむちゃくちゃおもしろい「工藤のおやじ」は、団地の子どもたちにはけっこう人気があるー。小学校中・高学年向。
発光生物は何のために光るのか。雄と雌はなぜあるのか。角や牙はどう進化したのか…。生物の不思議な特徴について、オランダの動物行動学者ニコ・ティンバーゲンは、四つの「なぜ」に答えなければならないと考えた。それがどのような仕組みであり(至近要因)、どんな機能をもっていて(究極要因)、生物の成長に従いどう獲得され(発達要因)、どんな進化を経てきたのか(系統進化要因)の四つの要因である。これらの問いに、それぞれ異なる解答を用意しなければならない。本書は、雌雄の別、鳥のさえずり、鳥の渡り、親による子の世話、生物発光、角や牙、ヒトの道徳という、生物の持つ不思議な特徴について、これら四つの要因から読み解くことを試みる。知的好奇心あふれる動物行動学入門。
古老の聞取りから創作した絵本に、日之出のムラの生活・文化・仕事・芸能について分かりやすい解説を付した1冊。
悪をこらしめ、弱きをたすけ…。「ドスコーイ!」かけ声イッパツ、日本の角界に彗星のごとく参上した、ニューヒーロー。
本書では、生活空間の中で使うものや飾り物をいろいろな七宝技法で作ってみた。また、七宝作家の樋村、九鬼、新山、斉藤各氏の今まで公開しなかった独自な技法も紹介している。
痛みと感情の関係を暴き、数十万人の腰痛患者を救った全米ベストセラー『ヒーリング・バックペイン』の続編。腰痛だけでなく様々な心身症や気分障害をも視野に入れて、21世紀の医療の進むべき道を提示する。
さてさて、いろんなひとが、いろんなものが、いろんなところにかくれているよ。よーくみてさがしてね。じゃ、いくよー。どこどこどこ。
手を替え品を替え襲いかかってくる妖怪変化の群れ。事もあろうに、偽物の悟空が現れるに至って万策尽き果てた悟空は、普陀落山に観音菩薩の助力を求めます。そして、女人国で妖しい美女に誘われ、その真仮を問われる三蔵。八十一の災厄患難を切り抜けた師弟四人は、遂に雷音寺にたどり着き、満願をはたします。
幾山河、厳しい旅を続ける師弟の行く手を陥む魔物は数知れず。叱られつつも身を挺して三蔵を護る健気な悟空、ときに欲得に溺れて道を外してしまうが、憎めない愛嬌者の猪八戒、一途でひたすら師に仕える生真面目な沙悟浄ー唐の皇帝太宗の命を奉じた真経を求める旅は苦難に満ち、四人の前に遙かにつづくのでした。
如意棒を片手に〓(きん)斗雲にうちまたがれば、ひとっ飛び十万八千里をゆく、ご存じ孫悟空の物語。天宮を騒がせ、お釈迦様に五行山下に閉じこめられた悟空は、五百年後に縁あって三蔵法師に救われ、猪八戒と沙悟浄と共に、仏典を求めて天竺雷音寺へと取経の旅にのぼります。はたして、いかなる運命が待ち受けているのでしょうか。
俳句は十七音からなる、地球上でもっとも短い定型詩である。そのうち何字かは季語を含むのだから、作者が独創を発揮する余地はさらに少ないように見える。だが、それだからこそ、ひとつひとつの言葉は磨かれ、詠む人の感覚や記憶が凝縮されるのだ。本書では、俳壇の気鋭として知られる著者の「俳句的生活」をたどり、実感溢れる俳句作りの場に立ち会う。日々の暮らしを結晶化した、美しい日本語に再会しよう。