都市に“トマソン”という幽霊が出る!?街歩きに新しい楽しみを、表現の世界に新しい衝撃を与えた“超芸術トマソン”の全貌が、いまここに明らかにされる。多くの反響を呼んだ話題の本に、その後の「路上観察学」への発展のプロセスと、新発見の珍物件を大幅に増補した決定版。
鞍馬寺に8歳であずけられた源氏・牛若。熱心に学問をつみ、平家打倒を念じて武芸にはげむ。だれがいいだしたか天狗に剣術をならったという牛若は、荒法師・武蔵坊弁慶ほかを家来にするだけの力を蓄えていった。長じて、九郎義経となった牛若は、兄・頼朝の旗あげにかけつけて感激の対面、各々33歳と21歳のときであった。そして、義経。宇治川の戦いで義仲を討ったのを手はじめに華々しい戦果をあげていく。…だが、しかし、兄・頼朝はしだいに義経を排していくのである…。