攻撃としてのことば・まなざし・セックス。ゴシップ、あだ名、カーニバル、マチスモのフィールド・ワーク。
アメリカ最高のロックンロール・バンドとして、数多くのアルバムをモンスター・ヒットへと導いたR.E.M.。ロック界のオピニオン・リーダーとして、彼らが発する真摯なメッセージは鈍く現代を浮かび上がらせている。本書はそんな彼らの発言集で、現代最も知性に溢れたポップ・ミュージックをクリエイトし続けるR.E.M.の真情を浮き彫りにした、全ロック・ファン必携の書。
帝国の維持には、性的機会の供給システムが不可欠であった。イギリス帝国におけるセックス、人種主義イデオロギーを分析、「従軍慰安婦問題」論争にも新鮮な一石を投じる。
本書は、セクシュアリティという領域をゲイの視点-ゲイ・スタディーズという方法-を通して解明しようと試みている。そして、そのことによって明らかになる同性愛と異性愛の関係性を、いまの社会の中で同性愛者がどこに位置し、異性愛者がどこに位置しているのかという切り口から語ることを目指している。
トランスジェンダーからバイセクシュアルまで。性のゆらぎと実状を見る。
日常のそこここに遍在する性の姿をあぶり出し、欲望の社会編成を暴く。
看護診断の世界的なリーダー、ゴードン博士の書き下ろし単行本。世界中で使われているゴードンの「機能的健康パターン」。「機能的健康パターン」は、個人を、家族を、そして地域社会をアセスメントし、診断するホリスティックな枠組みを提供します。NANDAの1998年採用新看護診断収載。
明治期に形成された日本人の思考の枠組み、それはセクシュアリティ観、都市下層社会観、家庭観の三つの観念と、その相互連関性を浮き上がらせることで見えてくる。そして、その枠組みは、形を変えて今も日本人の意識下にあるがゆえに、極めて今日的な問題を提起することになるのである。
姦淫と不倫は人間の本質か?「セクシュアリティ」、「やましさ意識」、「魔女とジェンダー構造」などアメリカ文学にみられる根源的テーマを鋭く抉る。
「セクシュアリル・オリエンテーション」という視点を中心にすえ、「何でもあり」をコンセプトに、現在、多様化の一途をたどっているセクシュアリティの深淵を垣間見るために、懇切丁寧に、時に主観的に、時に学問的に、時に教育的に書き連ねた斬新な「性」の入門書。
言語と性はどこへ向かうのか?近代=国民国家を超えて、ポスト近代=グローバリゼーションの時代へ。
同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる意欲作。
女が主役、男は脇役=広告の世界。現実社会でも女たちは、主役だろうか。-広告から戦後の女と男のありようをとらえ、そこに投影された時代の意識とそれが意味するものをよむ。
メンズセンターのメンバーがつくった、わかりやすい、男性の立場から“かゆいところに手が届く”男性のセクシュアリティの本。
ジェンダー/セクシュアリティとは、私たちの生の、いかなる局面への名付けなのだろうか。それはどのような装置のもとで稼働し、なにを私たちにもたらしたのだろうか。剥き出しになった私たちの生を、「生の政治化」という視角から捉え直し、それが可能にする新しい自己と共同性の在り方を考える。