修一の寮での怪事件から二週間が過ぎたある日、蠱物師・嘉神が不可思議な依頼を持ち込んできた。理由もなく突如自殺した女性の魂を呼び寄せてほしいというのだ。自分の管轄外と考えた竜憲は、この件を鴻に任せるが、数日後、真紀子と共に買い物へ出た帰りの踏み切りで、自らが奇妙な自殺現場に遭遇してしまった。次々と続く、原因不明の自殺騒動。果たしてこれらは意図されたものなのか。
北海道での調査は簡単に終わったが、工藤はその夜、ホテルで三人の男に襲われて殺されかかる。病室で目覚めた探偵は怒りに燃えた。思えば、依頼人が正体不明なことも不自然だった。傷だらけの体で現地へ戻るのだが、そこには呪われた一族の過去が待っていた。そして予想もしなかった工藤自身の家族の悲しい秘密までが…。好評のシリーズ第二弾。
本書では、実用的なサンプルプログラムを豊富に用いて、最新ANSI C++の言語機能とオブジェクト指向に基づく実装テクニックをあますところなく詳細に解説します。
さびしい原っぱにポツンとたっている、古いレンガづくりの時計屋敷。そびえたつ時計塔の屋根の上に、なにやらうごめく影が…。そのようすをじっと見つめていた、少女探偵マユミとふたりの少女。三人の目がとらえたものは、黒いマントをなびかせ、ふさふさの頭にニュッと二本の角をはやした、異様な姿のコウモリ男。
蒼穹を流れる雲の如く自由に、大地を焦がす灼熱の太陽の如く烈しく。歓喜、昂奮、屈辱、報復、エロス、流転の生、そして死ーすべての無常と悲哀が輝く砂塵となってイスラムの乾いた風に吹かれ舞い去っていく。苛烈にして荘重な短編集。
足医術とはどんな健康法ですか?足をもむ、ただそれだけです。足をもみ血液循環を良くし、人間が本来もっている自然治癒力や免疫力をさらに高め、病気から体を守る方法です。日頃気にしている症状のある人が足もみを続けると驚くほど効果がでてきます。頭痛、腰痛、便秘等々の日常気になる症状はもとより、肝臓、腎臓など病院通いをしてもなかなか好転しなかったものがどんどん改善されている実例がたくさん報告されています。さあ、あなたも足もみを始めましょう。
教会と文化との緊張関係を追求する中からキリスト教信仰の独自性と新しい生き方を求める意欲作。アメリカのキリスト教界に衝撃を与えた話題の書。
西洋の服飾史が社会的背景と深い関わりをもちながら、どの様に変遷するかを遺品や彫塑、絵画、記録等、可能な限りの資料を用いて実証的研究を試みている。
「先生の教え方が親切ていねい、よく効き、お金を要求されず、気に入らなければいつでもやめられる…」そんな宗教が好きな著者が、自身の信仰を通して、人生を楽しく生きるコツをユーモアたっぷりに描く。宗教って意外に役に立つ!目からウロコの明るい信仰論。
真夜中にドアがゆっくりと開いた。隙間から室内に滑り込むと、男はすばやくドアを閉じた。うまく見張りの目を盗めたようだ。侵入者は忍び足で王の寝台に近づく。王は雪花石膏製の枕に頭を乗せて、横向きに眠っている。男は衣服の下から重い物体を取り出し、大きく息を吸い込むと、ツタンカーメンの頭めがけて振りおろした。
宇宙と生命はなぜ進化するのか?驚くべき「真空」の働きとは?宇宙学、物理学、生物学、意識研究における謎の解明に果敢に挑んだ、スリリングな科学エッセイ。
衣川啓次郎ことコロッケが大活躍する新シリーズ!!半島の突端にある岬、そこに恐怖の幽霊屋敷が…。
優れた創造性に狂気はつきものなのかー十代でコンクール六度の優勝、そして歴史に残るラフマニノフの演奏と、天才ピアニストの名を欲しいままにしていたデヴィッド。だが父親の尋常でない愛情が葛藤と隔絶を生み、少年の純粋な精神を狂気の世界へと追い込んでゆく…。言葉も、ピアノもない、堕落した生活。しかしピアノは彼を見捨てなかった!周囲の熱意と新しい出会いに支えられ、再び目覚め始めるデヴィッド。そしていま、彼の新たなラフマニノフが奏でられる…。アカデミー賞映画「シャイン」の原作となった、感動のノンフィクション。
「ジス…イズ・ロンドン」第2次大戦下の欧州から、それまで新聞記者に頼っていたラジオレポートを初めて自らの言葉と声で送ったCBSのエド・マロー。彼が組織した若き特派員チームは“マロー・ボーイズ”と呼ばれ、キラリと光るレポート、冒険の数々でスターとなる。戦後のアメリカは、ドラマなき平和、マッカーシズムの狂騒、娯楽化・商業化への傾斜を強めるテレビ時代へと移り、先駆者たちは居場所を失っていった。-ニュースキャスターの元祖的存在であり、アメリカの良心として今も敬愛されるマローと11人の弟子たちの奮闘と、20世紀のメディア「放送」の変容。