20世紀末、時ならぬ大災厄がアメリカを襲った。国内にひそかに持ちこまれた数千発の中性子爆弾がいっせいに炸裂し、合衆国は崩壊、世界の文明地図から末梢されてしまったのだ! それから数十年の歳月が流れた。国境や海岸線を厳重に封鎖され、上空からスパイ衛星で監視されながらも、北米大陸の各地には、漁業や農業をいとなむコミューンが点在していた。そのひとつオノファー村に住む少年ヘンリーは、きょうも土地の古老トムから昔話を聞いては、古き良き偉大なるアメリカに憧れをつのらせていった…80年代SFの旗手が瑞々しい筆致で描きあげ、絶賛を博した超話題作!
先端科学技術に携わる研究者たちはいま、何を考えているのか。先端の先端は、どこまで究められているのか。地球と人類に相応し、豊饒な未来を構築する科学技術の新しい姿とは…。科学技術の新しいあり方を模索する。
タンパク質実験に必要なバッファーの調製法をはじめ、タンパク質の抽出、分離精製の方法を詳しく解説。また、組換えタンパク質についても、初版より大幅に加筆。タンパク実験のコツを図解した必携入門書。
両親の反対を押し切り、僕が初めて北極の地を踏んだのは17歳のときだった。以来、足かけ20年、12回にわたる北極行き。アザラシを撃ち、マスを釣り、そこに住む人々の生活に触れた。カヤックと犬ゾリを操り、氷の海と白い大地を駆け回った。北極が僕の故郷、北極が僕の学校だった。…森の中で暮らし、人間と自然の関わりを訴えるナチュラリストC・W・ニコルの原点を示す北極滞在記。
半導体やロボットなどの先端技術群は、日本の製造業を世界最強に育て、世界経済に占める日本の地位を確固たるものにした。一方、近年では日米間の技術摩擦や人手不足・高齢化、地球環境問題など、新たな課題が出現してきた。それらに対応する技術開発は可能なのだろうか。内外の激しい経済環境の変動の中での、日本の近未来を展望する。
いつもはなかよしのきょうだいでもたまにはけんかをするよね。はなしもしたくないし、なにもかしてあげたくないし…。でも、なんだかつまらない。やっぱりなかよしがたのしいね。ベア・ファミリーは、あなたのかぞくとどこかにていませんか?そんなしたしみとやさしさをこめて。
時の流れを越えて今なお歌いつがれる本物の名曲だけを厳選。「セントルイス・ブルース」から「処女航海」まで、全100曲を年代順に解説、同時にアメリカ文化全体に視野を広げる。ガーシュウイン兄弟、コール・ポーターなど、代表的ソングライター10組のプロフィール、歌手別の詳細なディスコグラフィーを併録し、スタンダードを立体的にとらえる、ヴォーカル・ファン必携のガイドブック。
あらゆる人びとは、デザインの能力によって今を生きている。これまで造形・美術の世界に閉じこめられていた「デザイン」は、今日情報化時代を考え、解読するためのキーワードとなった。新しい時代の価値構造の特徴は、物的価値中心指向から、知的価値中心指向への移動である。私はこの本で、〈タンジブルーインタンジブル〉という軸を想定し、時代の変容を読みとろうと試みた。この本は、グランド・デザイン構築の推進や、デザインの国際戦略活動で知られる著者が、次代を〈インタジブル・イラ(触知不能なものに価値の重心が移る時代)〉と特徴づけ検証した、俊鋭の野心作である。
失踪した猟犬探しを専門とするアウトロー探偵・竜門卓。相棒の猟犬ジョーとともに、北大阪の山林の丸太小屋に事務所を構える。犬探しの依頼が、数々の事件を巻き起こしていくー。野性、狩猟、そして男の生き方と友情を綴った、ちょっと泣かせるハートウォーミングな連作短編4編。惜しまれつつ逝った“永遠の不良老人”作家の遺作にして、ハードボイルドのひとつの到達点である。
「悪趣味=BAD TASTE」ブームの元祖本、ついに日本上陸。アメリカ大衆文化の本質をなす「悪趣味」とは何か。その魅惑と幻滅、栄枯盛衰をアメリカ人自身が徹底解剖した大ベストセラー、待望の翻訳。ポップ・カルチャーの虚実をえぐる、世紀末トレンド・ウォッチャー必読書。
天才モーツァルトとデンマークの外交官ニッセンとの二度の結婚生活を経験したコンスタンツェ。未発見の資料を加味しその人間像を鮮やかに描き出し、従来の通念に実質的な修正を迫る。謎の多いニッセンの生涯にも光を当てた画期的著作のデンマーク語からの完訳。
現代の導師、和尚は荘子と共謀してあなたを腹の底から大笑いさせようとする。あなたの存在のもっとも内奥の中心から…そしていっぱいに拡がり、宇宙にあふれ流れる笑いであなたに〈生〉とは何であるかをかいま見させ、その神秘に誘う。
直木賞受賞作「錯乱」、父と弟を敵にして戦わねばならなかった真田信幸の心のうちを描く「信濃大名記」など、イケナミ小説の真髄7篇。真田武士小説集。
地球温暖化、オゾン層破壊、酸性雨…。環境破壊は、ストップできる。
2人目の子どもの妊娠に気づいたり、出産が間近になってきたとき、まとわりつく上の子を見ていると、うれしさの中にもなんとなく不安を感じるものです。この本は、2人目計画中、もしくは妊娠中で、このような不安をいだいているお母さんや、出産後にどうのりきっていこうか、とまどっているお母さんたちに読んでいただきたい本です。