まさにドロ沼。沈みっぱなしのジリ貧OLにとてつもない幸せがやってきた。ミョーな雑学と生きるヒントがいっぱい!
絢爛たる産油国王の后になるか、それともハレムで飼われる身か!?傲岸不遜な王子カルディールにさらわれ、ハレムに入れられた寧々を待っていたのは、正妻か愛人かを決する儀式。迫る儀式を前になすすべもないなか、優しい王族ラシードが唯一の味方に。寧々に脱走の手引きを施したのだ…。それは、王位継承の陰謀が絡んだ罠!?濃厚LOVE満載、灼熱のように激しいロマンス。
『探偵Xからの挑戦状!』とは二〇〇九年四月一日より、NHK総合テレビ『EYES』(水曜深夜)枠で八回にわたって放送された番組。一話完結。放送日の一週間前から登録者の携帯電話に「問題編」のミステリー小説を配信、登録者は犯人を推理して携帯サイトに投票、「解答編」は放送日に番組内で紹介される。本書は同番組のために執筆された小説八作品を文庫化したものである。
ゴシック風の豪奢な洋館のサロンで開かれる賀宴の出席者は、十人の客とサロンの女主人、そして令嬢柚香。そこで語られるのは、現実と非現実をあざなう奇譚の数々。ことばの錬金術師として当代随一の著者が、鮮やかな言語魔術と精緻な構想を駆使、幻想の宇宙体を作る連作とらんぷ譚2。泉鏡花文学賞受賞作。
単身世帯は現在の30%から2030年には37%にー。非婚社会ニッポンで今、中高年男性を中心に単身化が急速に進む。社会的孤立・貧困・介護難民・孤独死など山積する難問に打開策はあるか。
サプリ商品の開発に悩む製薬会社の研究員・透は、移動販売車のカレーが気になり通い詰める。他人を心に踏み込ませまいとする自分が、店主との「また明日」という“約束”につい微笑んでしまうことに驚きながらも。だが偶然町中で件の店主・芹沢と会い、酔った透は悪癖のまま彼を押し倒し、無理に関係を持ってしまう。あげく過去のトラウマから泣き出したところを慰めてもらい…。
1916年、第一次世界大戦を避け、チューリッヒに集まった若者たち。彼らは社会への嫌悪感、未来への不安を共有しつつ、新たな生を模索しようとした。その一人トリスタン・ツァラはダダ運動を創始。世界中に飛び火し、今日まで人々を震撼させてきた。そのエッセンスを抜粋。
60億キロにおよぶ旅から地球への帰還を果たした「はやぶさ」。危機を乗り越えるための独創的なアイデアが生まれた秘密はどこにあったのか。プロジェクト発足時から尽力し、広報担当として現場を見守りつづけた著者が、7年間の軌跡を振り返りつつ、成功の原動力となった技術的な革新性から、メンバーたちの忍耐と執念、リーダーの卓越した統率力と決断力までを臨場感ゆたかに語る。
恋人の九条夕焼が店主を務めるフラワーショップの二階に、すっかり居着いた医師の大野木甫。九条に「甘やかす権利」をフル活用され、むずがゆいほどに甘い日々を送っていた。甫の弟でコッペパン専門店を営む遙も、甫の部下である深谷知彦と仲良く暮らしていて…。そんな四人の日常、ちょっと覗いてみませんか?サイト連載ブログを改編+書き下ろし番外編も収録のお楽しみ本。
2010年に小説誌に発表された短篇のなかから最優秀作を厳選した本アンソロジーには、ベテランから新人まで、実力派作家がとらえた「いま」という時代が鮮やかに刻まれています。
「ああ、自分はまだまだわかっていなかった。病気にならなければ、大事なことを知らないまま死んでいっただろう…」最後にたどり着いた、澄み切った境地。