再結成されたフォーク・グループのNSPによるベスト。ちょっと頼りなさげで健気。そんなイメージが彼らの歌にはつきまとう。不況の嵐が吹き荒れているいまだからこそ、彼らの歌が心に染み込んでくる。明日に希望が湧いてくるような歌の数々が心地よい。
ウクレレという楽器が持つ幅広さを堪能。ジャンゴ・ラインハルトがウクレレを弾いたらこうなるだろうと思わせる。ちなみに「スウィング42」はジャンゴでおなじみの曲。パワー全開の(13)、情感あふれる(15)などなど、まさにウクレレ・スウィングの逸作。
ビートルズの名曲をウクレレでカヴァーし好評を博したコンピレーションの第2弾。ハーブ・オオタJr.やダニエル・ホー、高野寛や元チェッカーズの鶴久政治など、国内外の実力派が参加。
心の隙間に挟まった、何気ない哀しみをざっくりと歌い綴ったニュー・アルバム。派手さはないが、一見シンプルなアシッド・フォーク的サウンド処理を施し、“アコギの弾き語り”という基本姿勢を変えることなく新鮮な響きを生み出すことに成功している。★
最高の音で楽しむために!
名馬ビデオが低価格になってDVD化。柴田政人にダービージョッキーの称号をもたらした悲願の名馬、ウイニングチケットの人生を、出走レースや関係者へのインタビューを交えながら振り返る。
アフリカ系アメリカ人として史上初めてメトロポリタン歌劇場の専属歌手となったマリアン・アンダースン。そして偉大な黒人ソプラノ、レオンタイン・プライスらの名唱で、黒人霊歌を楽しむ。
米東海岸出身スラッシュ・メタル・バンドのサード(89年作)が日本企画のデジタル・リマスターで再発。歌える専任シンガーを加えたことで、ダークながらも起伏のあるメロディの導入に成功。スピード感よりもリズム面における躍動感重視の姿勢が窺える。
“「ラストチャンス」しか知らないよ”とか思っているあなた、一聴して、耳なじみのある曲が多いことに驚くでしょう。そして、色彩豊かなハーモニーに、頬がゆるむに違いありません。ちぢこまっていたハートが軽やかに唄い出す、たのもしくもさわやかなベスト。