古今東西のチーズに精通した乳科学の第一人者が明かす、食のキング、チーズの歴史と、それを育てた風土。一種類のチーズには、その部族の血が流れている。
牛乳、チーズ、ヨーグルトは良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルなど、栄養がいっぱい。ところがこれらはそのまま食べるだけでは少ししか使われないので、冷蔵庫で置きざりにされがち。こんな優秀な素材をお料理に活用しないというのはもったいない話。また乳製品が苦手な人でも、お料理やお菓子に使えばだいじょうぶ。この本は素材別、調理別に作りやすくまとめ、栄養たっぷりの料理やおいしい変わりメニューを豊富に紹介してあります。
70歳をむかえた父を祝うパーティに人生の哀歓と父への愛情をみごとにスケッチした表題作をはじめ、人生の折り返し点にたたずむ『20年目の同窓会』、60年代へのノスタルジーをこめてショーン・コネリーにインタヴューした『ジェームズ・ボンド氏』など、円熟味を増したボブ・グリーンのコラム全29篇。
フランス文化を象徴するカフェ、夜遅くまで開いている居酒屋ブラッスリー、食の都を支える人々の知られざる歴史。
平城京長屋王邸跡と推定される地から出土した膨大な木簡のなかに、古代のミルク文化の存在を証明する「蘇」の字が読みとれるものがあった。この蘇こそ、今日のチーズである。渡来した人々により、大和朝時代、蘇は畿内を中心に広く伝播し、天皇家をはじめ貴族社会の重要な滋養源として欠かせないものだった。しかしなぜかその後の日本人の食生活から姿を消す乳製品に現代科学のメスを入れ、閉ざされていたミルク文化を照射する。
この世のものが生まれた秘密はじつにさまざま。コーラの誕生からパンダの発見、公衆トイレができたワケまであらゆる“きっかけ”面白話を教えよう。
世界にはこんなにおいしいチーズがある。地球のどこにナイフを入れても、切り口に必ずチーズが顔を出す。本書は豊かな知識と感性に彩られたチーズの万華鏡だ。ヨーロッパをめぐりアメリカ、アジアへ、世界のチーズに出会う旅。