鬼才トッド・ラングレンのプロデュースによる通算7作目。ハード・エッジなヒット曲が生まれるなど、ポップ・ロックとヘヴィ&ハード・ロックの間で迷走するバンドのさらなる可能性を追求した意欲作。
ニュージャージーのグループが、この4枚目で日本盤初登場。元ロリンズ・バンドのアンドリューがプロデュース、演奏で貢献している。品があり、ねじれたポップ・センスは、どこか10ccを思わせもするのだが…CD盤面を見ると、中指オッタテテますぜ。
やっと本国でもちゃんとした評価が始まった感のあるアソシエイションの充実した2枚組ベスト。ここで堪能できる彼らの穏やかなハーモニーは、本来ソフト・ロック・ファン以外にももっと多くの人に聴かれるべきものだ。日本盤は米盤と曲目が違うので要チェック。★
常に新しいサウンド&カルチャーを発信し続けるストリートのモンスター・バンド、SOBUT。メンバー・チェンジを経て新生SOBUTとしての初アルバムは、よりタフによりタイトに切り込む会心作。
“アメリカザリガニ First 泥沼劇場”で初披露され、2002年5月の単独ライヴでも500人のファンを前に歌われたオリジナル曲「恋はチーズバーガー」がついにシングル・リリース。
妙にくだけたヴォーカルで、いい意味で“お気軽感”が出ている。ポップでキュートなメロディとリズム。詞を見れば、これまた肩の力が抜け切ってハイチーズ。全体を漂う雰囲気が見事に統一されているから素晴らしい。もしかしてこの人は、現代の植木等かもしれない。
カンテムス少年少女合唱団は、ハンガリーのある小学校の生徒たちによって編成されている超ローカルな合唱団。その素朴で少しザラついたハーモニーに、以前「ブルガリアン・ヴォイス」を聴いたとき(そこまで刺激的でないにしても)の驚きを思い出した。
テレビCMで使用されているクラシックを一挙にコンパイルしたアルバム。楽曲はどれも超有名曲ばかりなので、クラシックの入門編としても最適の1枚。
さまざまなテレビCMで流れているクラシックやジャズの名曲を、聴けば“これはあの…”と思ってしまうCMヴァージョンで収録した作品集。たとえば(1)を聴けば吉永小百合の清楚な顔を思い起こすことは必至。逆に言えば、それほどCMソングは強い印象を残す重要な存在なのだ。
近代ハンガリーの二大作曲家と、彼らの次の世代のB.ラヨシュによる児童と女声のための無伴奏合唱曲集。ハンガリーの著名な合唱指揮者の薫陶を受けた合唱団は、コダーイの名を冠するだけあって安定感のある演奏で、全国の合唱団のお手本ともなろう。