本書には、食の安全を考える立場から自然にひそむ有毒成分についての知識の概略をまとめてみた。
古今東西のチーズに精通した乳科学の第一人者が明かす、食のキング、チーズの歴史と、それを育てた風土。一種類のチーズには、その部族の血が流れている。
牛乳、チーズ、ヨーグルトは良質のタンパク質、ビタミン、ミネラルなど、栄養がいっぱい。ところがこれらはそのまま食べるだけでは少ししか使われないので、冷蔵庫で置きざりにされがち。こんな優秀な素材をお料理に活用しないというのはもったいない話。また乳製品が苦手な人でも、お料理やお菓子に使えばだいじょうぶ。この本は素材別、調理別に作りやすくまとめ、栄養たっぷりの料理やおいしい変わりメニューを豊富に紹介してあります。
70歳をむかえた父を祝うパーティに人生の哀歓と父への愛情をみごとにスケッチした表題作をはじめ、人生の折り返し点にたたずむ『20年目の同窓会』、60年代へのノスタルジーをこめてショーン・コネリーにインタヴューした『ジェームズ・ボンド氏』など、円熟味を増したボブ・グリーンのコラム全29篇。
フランス文化を象徴するカフェ、夜遅くまで開いている居酒屋ブラッスリー、食の都を支える人々の知られざる歴史。
「コラムを本にまとめるときは、自分のいちばん好きなものを集めた本だとわかるようにしたい」と考えてつけたのが、この「チーズバーガーズ」だ。「他人への奉仕は天国で払う家賃だ」というモハメド・アリ。五十五歳にして初めてアルファベットを習う配管工。いずれもボブ・グリーンの大好物、さすがにうまく料理されている。
435種889個のチーズを写真と詳細なデータで紹介。チーズ初心者からプロフェッショナルまで必携の書。チーズ王国フランスを徹底取材。19000kmを走破、1000点以上を撮影し、食べ、375種を厳選。ベルギー、キプロス、デンマーク、フィンランド、ドイツ、イギリス、ギリシャ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、日本の代表的なチーズを掲載。
世界の童話がこんなになっちゃった。痛快パロディ絵本。
おかしな、おかしな、アメリカ食生活探検。コーンフレーク、冷凍ピザ、チョコバー、コーラ、ポテトチップ、低脂肪牛乳…。アメリカ食品の驚くべき秘密を大公開。
平城京長屋王邸跡と推定される地から出土した膨大な木簡のなかに、古代のミルク文化の存在を証明する「蘇」の字が読みとれるものがあった。この蘇こそ、今日のチーズである。渡来した人々により、大和朝時代、蘇は畿内を中心に広く伝播し、天皇家をはじめ貴族社会の重要な滋養源として欠かせないものだった。しかしなぜかその後の日本人の食生活から姿を消す乳製品に現代科学のメスを入れ、閉ざされていたミルク文化を照射する。
16世紀イタリアのフリウリ地方に住む粉挽屋。その男の名はドメニコ・スカンデッラといったが、人びとからはメノッキオと呼ばれていた。白のチョック、白のマント、白麻の帽子をいつも身につけ、裁判に現われるのも、この白ずくめの服装だった。彼は教皇庁に告訴されていた。その肝をつぶすような異端のコスモロジー故に。彼は説く、「私が考え信じているのは、すべてはカオスである、すなわち、土、空気、水、火、などこれらの全体はカオスである。この全体は次第に塊りになっていった。ちょうど牛乳のなかからチーズの塊ができ、そこからうじ虫があらわれてくるように、このうじ虫のように出現してくるものが天使たちなのだ…」。二度の裁判を経て、ついに焚刑にされたメノッキオ。著者ギンズブルグは、古文書館の完全な闇のなかから、一介の粉挽屋の生きたミクロコスモスを復元することに成功した。それは農民のラディカリズムの伝統のなかに息づく古くかつ新しい世界・生き方をみごとに伝えている。