シリーズ第7巻では、臨床医に歯槽堤増生術に利用される技術と材料に関するエビデンスに基づいた最新の情報を提供している。最近のエビデンスに基づく最新の分析は、シュトゥットガルト(2008)とベルン(2013)のITIコンセンサス会議議事録と最新の文献のレビューに基づいたものである。さまざまな程度の骨萎縮を呈する患者のリハビリテーションの成功に必要とされる計画や治療原理を12の症例で示す。
う蝕歯質への対応、1〜5級窩洞の修復、マルチレイヤーテクニックなど広く深く解説。臨床家のためのMIに基づく歯科臨床の教科書。長期の臨床経過、多くの文献からの精緻な考察。圧倒的に豊富な臨床例。術式などを示した見やすいイラスト、口腔内写真が満載。
第6巻は、審美領域に複数歯欠損を有する患者をインプラント補綴により治療する際の臨床的推奨事項を提供。第3回と第4回のITIコンセンサス会議の結果と合意声明を要約し、多くがコンプレックスとなるこれらの治療に関する現在のエビデンスのオーバービューを含む。さまざまな合併症とその治療法を報告した多くの臨床ケースを示している。
第3巻では、欠損修復に対する基本的な考えかたについて整理する。現在の歯科治療においてインプラントは非常に価値のあるものだが、実際の臨床ではブリッジのほうが適応といえる症例にも遭遇する。このような適応の判断についても解説した。
第4巻では、これまでの3冊とは大きく異なり、Full Mouth Reconstructionをテーマに掲げ、対象をClass 3まで広げている。患者は病的な咬合状態であり、咬合再構成(occlusal reconstruction)により生理的咬合を与えることが必要となる。全顎的機能回復に必要な項目を整理し、咬合のとらえかたとして「全顎的な処置を行う場合には何を考慮しなければいけないのか」を解説。機能回復をする際にもっとも重要となる歯列の構築について、矯正治療を軸に考察している。