本書の目的は、う蝕に関する病因論、修飾因子群、リスク評価とその展開、診断と疫学についての最新の知識を提供することにあります。科学的な背景の詳しい内容については、それぞれのトピックの論議が示されていますが、さらに“the state-of-the-art(現在、到達しうる最先端の科学・技術水準)”への遂行のための挿図によるガイドと、それぞれの項目の結論と将来への推奨が述べられてます。
本書では、ミュータンスレンサ球菌のレベルを減少させるとともに、う蝕のハイリスク者を同定するための異なるアプローチ法がまとめられている。
本書では、メタルセラミック・クラウン・ブリッジ編とし、失敗・トラブルを起こさないための基本ステップについて臨床歯科技工士の方々に紹介している。さらに実際に起こってしまった失敗・トラブルに対してどう対処していくかについても、臨床上のヒントとして紹介している。
本書は、口腔局所である歯周組織に起こった感染と全身疾患や全身状態との関連についてのこれまでの研究を取りまとめ、口腔状態が全身状態に密接に関連する可能性のあることを国民や医療従事者に啓蒙すること、口腔疾患の治療に携わる歯科医師と全身疾患の治療に携わる医師との連携を緊密にし、かつ推進することなどを目的としている。
今回の特集は、“いま、「矯正臨床」の実像を探る”と“近年の矯正トピックスをどう読むか”の2本。矯正治療を受ける患者さんは確実に増えているが、素人受けのする治療法を宣伝する人もいて、本当に良質の治療がどの程度行われているのか気掛かりだ。矯正臨床のいまがどうなっているか、それを知る手がかりがこの特集である。また、特別企画として、歯の存在と役割を、口と顔の機能や進化との関わりから多面的に問い直した。そして特別リポートはアジア・リポート。近隣の国々で、いま矯正臨床にどのような動きがあるかを伝えるものである。
MTMは不正咬合の是正を目的とするよりは、むしろ対象歯を保存するために生物学的な歯周環境を整えることを目的として行うことが多い。したがって、MTMの目的別に各章を構成した。そして、対象歯をいかに効率的に簡便な装置で目的とする位置に動かす(誘導する)かを各章でわかりやすく解説した。また、本書では、単に歯の移動方法にとどまらず、歯周外科、歯冠修復など、MTMに付随した処置についても考察を加えることにより、包括的歯科治療のなかでのMTMの位置づけにも配慮した。
本書は、歯科衛生士が実際の臨床現場において正しく検査を行い、その検査結果から適切な指導ならびに治療が行えるよう、検査の意義ならびに検査方法の基礎・ノウハウを提示することによって、臨床現場での歯科衛生士に有益な情報を提供するもの。歯周病検査方法として現在スタンダードに行われている検査項目に加え、新しい歯周治療検査方法についても解説している。
本書は、2002年5月よりQDT誌に連載された「オーバーデンチャーを再考する」に加筆・修正し、まとめたものである。
歯や歯周組織の健康状態や疾病、欠損の進行状態に応じて、今日ある数々の予防処置、治療法がどう関連し、絡み合っていくかがひとめでわかるよう「QUICK INDEX」を設け、チェアサイドで必要なことを「引いて、調べて、活用できる」索引機能をもたせた。本書では「ファミリーデンティスト」として機能していくために必要と思われる項目を収録した。
本書は、インプラントを取り扱っている企業と各インプラントを臨床に用いている臨床家、研究者の協力を得て、できるだけ多くのインプラントシステムの「最新の特徴」と「臨床応用の実際」を歯科医師および歯科技工士の方々に伝えるために企画しました。