本書は1990年、歯科医師国家試験制度委員会の提言を受けて策定された「歯科医師国家試験出題基準:厚生省監修」の内容から、「歯科医療総論」の項目を抽出し解説するとともに、検討を加えたものである。
歯周治療の主たる対象である歯肉炎および辺縁性歯周炎の原因、治療、メインテナンスまでの具体的に論じた好著。
本書は、いままであまり正面から取りあげられることがなかった“義歯研磨面”の視点から解剖し、義歯調製の生死を決定するポイントを広く臨床家、歯科技工士向けに解説する。研磨面は、印象面、咬合面とともに義歯の安定・機能に大きく影響する重要項目である。本書は歴史的にも、研磨面議論の新しい地平を提示する貴重な文献となるはずである。