ブルーノートの2枚組100曲入りサンプラーCD。レーベルの黄金期の音源を中心にしたセレクションで、かのルディ・ヴァン・ゲルダーがリマスターを手がけている点が最大の売り。各曲、聴きどころのみを収録している。
元サウンド・プロヴァイダーズのMC、プロファイルらが結成した、サンディエゴを拠点とするヒップホップ・バンドのデビュー作。プロヴァイダーズ譲りのジャジィでメロウなサウンド、MCが織りなすシンプルかつ温かな世界には心惹かれるものがある。
クシシュトフ・キエシロフスキ、ルイ・マルなどの映画の音楽を手掛ける作曲家の久々のアルバム。旧約聖書に着想を得て書き下ろされたそうで、重厚長大なストリングスや賛美歌のような女性ヴォーカル、凛としたピアノがスピリチュアルな空気を演出する。
R&Bテイストたっぷりのヴォーカリストの初ソロ・アルバム。淡々としたなかに切なさを感じさせるヴォーカルは、ライヴの空気感を色濃く伝える。重いテーマの歌詞でも、この人の唄にはある種の爽やかさが全編に流れていて、広い層にアピールできそう。
実力派シンガーのシューアがスタンダードをオーソドックスに歌った作品。最近はコンテンポラリーなアレンジの録音も多かったが、彼女ならやはりこちらの路線でじっくりと聴いてみたい。ピアノ・トリオ+ギターのバックも落ち着いた響きで好ましい。
サイレント・レーベルの中からのコンピレーション・アルバム。多くのジャンルから多様なアプローチの曲が並んでいる。インストの「See You」や「America」はゆったりとリラックスさせてくれたし、「My Back Pages」は美しいタッチに惹かれ聴き入ってしまった。「You'd Be So Nice To Come Home To」はオーソドックスなギターに好感がもてた。
増田一郎クインテットによるアメリカン・ソングブック三部作の1枚。ジャズメンに愛された名曲の宝庫、コール・ポーター集で、原曲の美しさを極力残しつつ耳なじみのよいジャズに仕立てている。
現役ジャズメンの最高峰ロリンズが、これまでに残した膨大な未発表ライヴから“名演中の名演”を選りすぐったシリーズ化の第1弾。80年のスウェーデンから86年の東京など、2007年のニューヨーク?カナダ公演まで。自信と貫禄に満ちた演奏の連続。文句なしの名盤。★