作曲家の宮川彬良とサックス奏者の平原まことによるコラボレーション・アルバム。一度は聴いたことのある童謡などを、ピアノとサックスによるオーケストラ・アレンジで演奏する巧みな作品だ。
デビュー10周年を迎えレーベルも移籍し、満を持してのリリースは逆に肩の力が抜けたアルバムとなった。タイトルは「ボーダーレスでなく、境界線を意識して飛び越える」という思いからだという。揺るぎない雅楽の音色があるからこそ、何でもできる。彼の新たな出発点だ。
イタリア・ジャズ界注目のトランぺッター、ファブリッツィオ・ボッソのストリングスとの共演盤。確かなテクニックとその音色が大物の登場を予感させる。「ユーヴ・チェンジド」のムーディなダイアン・リーヴス、「夏」でのカンマリエーレの渋いヴォーカルなどもあり、濃い内容となっている。
“美しい感動”をテーマにした大人向けのコンピレーション。サラ・ブライトマンやケルティック・ウーマンらによる、上品で優雅なナンバーを厳選。心に残る旋律が印象的なクラシック寄りのアルバムだ。
2006年に白血病で惜しまれながらも早世した本田美奈子.のクラシカル・ベスト・アルバム。発声から勉強し直したという彼女のクラシック楽曲の数々は、そのクリスタル・ヴォイスと表現力の深さによって、独自の輝きを放っている。
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『のだめカンタービレ』“ラ・フォル・ジュルネ”など、さまざまな効果によってまたもクラシック・ブームが到来中の2007年春、すかさず登場した新旧取り混ぜお買い得の全6枚組100曲ベスト。“クロスオーヴァー”がまるまる1枚を作っているのがソニー流。
イタリアが誇る映画音楽の巨匠に捧げた、新録中心のノンストップで聴かせるトリビュート盤。ブルース・スプリングスティーン、クインシー・ジョーンズ、セリーヌ・ディオン、メタリカといった、豪華で多彩な顔触れにも彼に対する評価の大きさが窺える。
CMでもおなじみの「ニュー・シネマ・パラダイス」をはじめ、誰もがどこかで耳にしたことのある映画の名曲がオーケストラを中心としたサウンドで展開される。涙を流してストレスを解消するというテーマどおり、優しくせつなくドラマティックなメロディに胸がキュンとするはず。
ヨーヨー・マが78年から2006年までに録音したものの中から、自身で15曲を選んだベスト盤。新録3曲と未発表音源2曲も含まれている。ここに聴くマのチェロは、優しく語るように我々の心身を慰撫してくれる。じっくり安らかに聴くのに良い一枚。