ホンダ車のCFで「G線上のアリア」を弾いている女性といえばピンとくるだろうか。奏者としてだけでなく、バラエティ番組などでそのべらんめぇキャラが受けている彼女のベスト盤。親しみやすい選曲と聴きやすいアレンジでメガヒットの予感。このわかりやすさがイイ!
映画音楽の巨匠が作った数多くの作品の中から日本で人気の高い曲を集めたコンピレーション。きらびやかなオーケストレーションの(1)、ノスタルジックで感傷的な(5)、マカロニ・ウェスタンのイメージを音でストレートに伝える(12)など、楽想の幅広さが才能を物語る。
イージー・リスニングをナメてはいけない。名曲は名曲、美しい曲はやっぱり美しいのだ。そんな名曲を集めたコンピレーション第2弾。どの曲もたとえタイトルは知らなくても、聴いたことのある曲ばかりのはず。甘くてちょっと苦く切ないにさせてくれます。
クロスオーヴァーな世界で活動を続ける尺八奏者・藤原道山のセカンド・アルバム。邦楽器で洋楽をやるという試みは(その逆もあるが)昔から行なわれてきたが、ここでは彼の若さから来るのであろう瑞々しい感性がよくありがちなパターンに陥ることを防ぎ切っていて聴き応えあり。
TV出演で人気沸騰のアルバ奏者、上松美香4枚目のCDは独特の音色を生かした美しい映画音楽。ひなびた爪弾きの民族楽器から現代感覚あふれる洗練された響きを作り出す豊かな表現力は天賦のものだろう。夢見るような至福の時を与えてくれる珠玉の曲集である。
欧州映画テーマ曲の哀愁のメロディにスポットライトを当てた第2集。切れのいい洒脱な演奏で上品なセンチメンタリズムを描き出す。オリジナル曲の持つ痛みの感覚はぬぐい去られているが、おのおのメロディアスなスタンダード曲に転成した姿を楽しむのも一興か。
NHK連続テレビ小説『さくら』の演奏で、お茶の間を優しい調べで満たして人気急上昇のサックス奏者のベスト。サックスと言っても、ジャズではなくクラシック・サックス。その端正な音色と演奏はどんなジャンルの名曲にも絶妙にマッチ。なごみの一枚。