この人のアルバムはなかなか凝っている。今回も映画に使われたクラシックの曲が中心だ。ほとんどが編曲ものだが、ちょっと苦しい(3)を除けば、ギターの魅力が満喫できるようになっている。もっとも、それを支えているのは彼の見事なテクニックなのだが。
ともにミズーリ州出身という2人。すでに何度か共演はしているものの、ベースとギターのシンプルなデュオというのは今回が初めて。どことなく哀愁を帯びたセンチメンタルな楽曲がズラリと並んでおり、彼らの音楽的背景を知る上でも興味深い1枚だ。
本書は、「映画音楽」の名曲を取り上げた。編曲はオリジナルを中心におなじみのスタイルを取り上げた。全体の演奏レベルは中級者までの実力で十分演奏できるように考えられている。