パン・フルートとパイプ・オルガンによるアルバム
ドレスデン聖十字架教会での優秀録音
パン・フルートとパイプ・オルガンによるアルバム。パイプ・オルガンの先祖パン・フルートは、竹や葦などのパイプを音階順に並べたシンプルな構造ですが、オルガンの音色とも相性の良い素朴で美しい音色を奏でることができます。パン・フルートはギリシャ神話の牧神パンに由来します。牧神パンはシランクスに一目惚れし、強引に彼女に迫っていました。パンの誘惑から逃げていた彼女は川のほとりに追い詰められ、川の妖精の力で葦に姿を変えられてしまいました。パンは葦になってしまったシランクスを恋しがり、その葦を数本切り落とし、葦笛を作って肌身離さず持ち歩きました。その悲しげで繊細な音を奏でる葦笛は後に「パン・フルート」と呼ばれ、現在までその名を残しているという伝説があります。
このCDプログラムには、バッハ、グスタフ・メルケル[1827-1885]、フォーレ、バルトークの作品をパン・フルートとオルガンのために新たに編曲したものが収録されています。現代では様々な形状のパン・フルート(パンパイプ)がヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアなど世界中に存在しますが、最も盛んで発達しているのはルーマニア。このアルバムにもバルトークの『ルーマニア民俗舞曲』、そしてアンコールとして録音されたこちらもルーマニアの民謡をもとにしたアンゲリウス・ディニク[1838-1905]のパン・フルートのためのオリジナル曲『チョカルリア』を収録しています。
そして録音場所であるドレスデン聖十字架教会は、ドレスデン市の主要な教会音楽のひとつであり、高さ92メートルを誇るザクセン州最大級の教会で、大きなイェームリヒ社製のオルガンを要しています。2004年よりドレスデン聖十字架教会のクロイツオルガニストを務めているホルガー・ゲーリングと、パン・フルートのパイオニア的存在のセバスティアン・パッヘルの演奏は素晴らしく、また「MDG」の立体的な録音がパン・フルートの繊細な音色を見事に捉えています。もちろんその構造が似ていることもありますが、朗々と教会に響くオルガンとソロ楽器として対抗できる力を秘めた楽器ということを実感させられる1枚です。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)
参考動画
【収録情報】
J.S.バッハ:
● オルガン協奏曲イ短調 BWV.593
● カンタータ『神の時こそいと良き時』 BWV.106
● カンタータ『霊と心は驚き惑う』 BWV.35
● 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013(パンフルート独奏)
● カンタータ『心と口と行いと生活で』 BWV.147
● おお主なる神、われを憐れみたまえ BWV.721
● 主イエス=キリスト、われらを顧みたまえ BWV.655
● 協奏曲ニ長調 BWV.972
メルケル:
● 幻想曲 第5番ニ短調 Op.176
フォーレ:
● 3つの歌 Op.23
第1番:ゆりかご(パンフルートとハープの二重奏)
第2番:私たちの愛
第3番:秘密
● レクィエム ニ短調 Op.48〜イン・パラディスム(パンフルート、オルガン、ハープの三重奏)
バルトーク:
● ルーマニア民俗舞曲
(ボーナス・トラック)
A.ディニク:
● チョカルリア(『ひばり』より)
セバスティアン・パッヘル(パンフルート)
ホルガー・ゲーリング(オルガン/イェームリヒ製 BWV.721のみヴェヒシャイダー製)
ノラ・コッホ(ハープ)
録音時期:2022年9月27-29日
録音場所:ドレスデン聖十字架教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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2人の作曲家がひとりの女性に捧げた愛に満ちた「文学的音楽」
フランスを代表するピアニスト、エレーヌ・グリモーのニュー・アルバムはシューマンとブラームスの作品集です。シューマンの8曲からなるピアノ曲集『クライスレリアーナ』とブラームスの『3つの間奏曲』と『9つのリートと歌』が収録されています。
『クライスレリアーナ』はロマン派の物語作家であるE.T.A.ホフマンの著作に登場する風変わりなホフマン自身の分身(クライスラー)に霊感を得て作曲されました。グリモーはこの曲を10代の頃からよく知っていて、以前録音したこともあります。「このような作品とは生涯ともに過ごすことができ、そしていつも新しい何かを発見します」とグリモーは語っています。シューマンに才能を見出されたブラームスによる、シューマンの未亡人クララへの片思いの気持ちが込められた歌曲集『9つのリートと歌』では、天才バリトン歌手コンスタンティン・クリンメルがグリモーと共演しています。
「作曲家の中で最も文学的」とグリモーが評するシューマン。その文学的な取り組みの幅広さは、ゲーテ、バイロンなどからの歌や合唱、オペラの作品の膨大な数だけではなく、文学作品からのインスピレーションを自身のピアノ音楽に巧みに織り込んでいることからも証明することができるでしょう。『クライスレリアーナ』ほどこの要素をさりげなく表現した作品は他にありません。
シューマンは『クライスレリアーナ』を1838年の春から作曲しました。4月半ば、彼はクララ・ヴィークに手紙を書いています。「この前の手紙のあと、新しい曲集を完成しました。『クライスレリアーナ』という名にします。[…]私の音楽は自分にとっては全て簡潔に素晴らしく組み合わされているように思えます」。シューマンはこのスコアを出版社に送る際、その写しをクララにも送っています。彼女に捧げるつもりだったようです(初版はクララの父ヴィークに遠慮してかショパンに献呈されました)。
ロベルトとクララ・シューマンと密接に関わったブラームスは、おそらく自身の「クライスラー」と関わらざるを得なかったでしょう。1854年の『シューマンの主題による変奏曲』で、分身というシューマン風のアイデアを取り入れています。しかしその10年後の『9つのリートと歌』では少なくとも歌曲の作曲に関して、ブラームスの個人的な文学の関心がどこにあったのかが分かります。(輸入元情報)
【収録情報】
1. シューマン:クライスレリアーナ Op.16
2. ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
3. ブラームス:9つの歌曲と歌 Op.32
第1曲:私は不意に飛び起きた
第2曲:もうお前のところには行くまい
第3曲:悲しくさまよい歩く
第4曲:私の傍らを流れ去った河
第5曲:いまいましい、お前はそうやって私をまた
第6曲:僕が思い違いをしたと君は言う
第7曲:あなたはひどい事を言おうと思っているが
第8曲:私とあの子はこんななか
第9曲:わが妃よ、そなたはなんと
エリーヌ・グリモー(ピアノ)
コンスタンティン・クリンメル(バリトン:3)
録音時期:2022年6月3,4日(1) 2023年3月25日(2) 2022年8月28-30日(3)
録音場所:ドイツ、ポリング、Bibliothekssaal(1) ハノーファー、テスマー・トーンスタジオ(2) シュティーニッツ、トゥルビーネンハレ(3)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
デジパック仕様
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手のひらサイズのミニチュアハウス
つくるんです?ミニチュアハウス・ドールハウスDIYキット「アイスクリームショップ」
他のミニチュアハウスに比べてパーツが少なく、手のひらサイズで置く場所もスマート。
ちょっとした空き時間にハンドメイドを楽しみたい方、ミニチュアハウスを作ったことがない初心者さんにオススメです。
接着剤やピンセットなどの道具も入ったオールインワンDIYキットです。
制作目安時間:4時間【対象年齢】:14歳以上【商品サイズ (cm)】(幅×高さ×奥行):7×9×7
“自分でビデオカメラを持っているような視点”のイラストを見て言いたいことをパッと言う練習です。「発話の回路」を育てる新メソッド!文字だけの和文英訳とは違う、「使用実感」を伴った簡単なトレーニングで、英語をしっかりと自分のものに!
データが示す冷酷な現実。-リニアも整備新幹線もいらない、-鉄道貨物は平時も有事も不要、-閑散路線は即廃止すべき、すき間市場に活路を見出せ!大量輸送という特性を発揮できるマーケットに資源を集中せよ。
注目の新人ジョルジアナ・プレテアのデビュー盤
数多くのコンクールで優勝しているバーゼル在住のルーマニア人ピアニスト、ジョルジアナ・プレテア[1993-]のデビュー盤。(輸入元情報)
【収録情報】
● ラヴェル:鏡
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』
● ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
ジョルジアナ・プレテア(ピアノ/ベーゼンドルファー 280VC)
録音時期:2021年7月12-14日
録音場所:チューリッヒ、ZKOハウス
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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氷川きよしの23年間のキャリアでカバーした楽曲全230曲の中から、厳選した楽曲30曲を氷川きよし本人がセレクトしたカバー集。