おしぼたんのようなおへそを押して口から雲を吐くふしぎなかえるごんは、友だちになった少年けんとともにぽんこつやまに向かいます。すると奇妙な化けものに出会い…。
おへそがえる・ごんは仲間の少年たちと、おにの山賊を退治にのりだします。おにの山賊のかしらはおそろしく強く…。
夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。-その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見された。もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ乗名り出ないのか?次々と生じる謎にとりくむテレズ・バレイ警察のモース主任警部の推理が導き出した解答とは…。魅力的な謎、天才肌の探偵、論理のアクロバットが華麗な謎解きの世界を構築する、現代本格ミステリの最高傑作。
珍味佳肴に目を輝かせる美食家の飽食ぶり、場末のいかがわしい酒場にたむろする乞食の集団、そしてまたや繁文縟礼をこととする役人たち…。「私はこの本を足で書きあげた」と自負するメルシエの言葉どおり、あらゆる場所あらゆる階層に踏みこんでゆく彼の筆は、パリをおおう不平等、奢侈、悪徳、頽廃、貧困をあばきだす。
おそらくは、賢治の最後の作と思われるこの童話は私たちに不思議な幸福感をもたらしてくれます。あまり上手でないセロ弾きのゴーシュが、夜毎あらわれる動物達との、交流を通して、やがてセロの名手となって喝采をあびる情景は、万人の胸に深い感動を呼び起こします。奇妙なやさしさを持つこの物語世界を、絵本画家・赤羽末吉が、岩絵の具と不透明水彩の個性豊かな筆致で表現します。
イベリア半島北部、ピレネー山脈西端に広がるバスク地方は、古来より周囲の異文化の影響を受けながらも、きわめて独自の言語と風習を守り続けてきた。今また分離独立を訴える闘争に激しく揺れる「多国家間民族」バスク人の歴史と現在を、政治・経済・言語・民族学などの面から総体的に描く。
コーチ生活40年、一生をバスケットボールに捧げた著者が、若きケージャーに送る「勝つバスケットボール」の指導理論とその指導法の実際。「吉井式バスケットボール」の神髄がいまここに明らかにされる。
ご存知、南条家の双子姉妹。外見は瓜ふたつ、ライフ・スタイルと性格は正反対。姉の麗子は純粋培養型箱入り奥さま。妹の美知は「暗黒通り」の女ボス。4歳になった麗子の娘サッちゃんが通う名門幼稚園のスクールバスに爆弾がしかけられた。裏で糸を引くのは学園の土地乗っ取りを企む悪いヤツ。南条家のプリンセスの無事救出をめぐって一家が大活躍する、シリーズ第三弾。
マキアヴェッリは、政治的・軍事的著作以外の戯曲・詩歌などではよく「地獄」や「悪魔」を取り上げ、現世と彼岸との間を往来する自在な思考によって、人間世界を透視する卓越したリアリズムを形成した。生涯と思想を細密画のように描く。1990年度ピューリッツァー賞伝記部門受賞。
4才からおとなまで。
4才からおとなまで。