色々と味付けをしつつ、メロディアスでハードな音方面のいわゆる米国オルタナティヴ・ロック風といえそうなサウンドは達者。ヴォーカルをはじめとして身体全体から出るようになったら、面白くなるかも……。ここでは丸尾末広の画に押され気味と思う。
サイケデリック、アシッド、ヘヴィ、アートなどをロックの形容に持つアイアン・バタフライのセカンド・アルバム(68年)。こっちとあっちの世界を隔てる鎧戸を開きながら極彩色のサウンドを開陳していくさまは、第六感まで刺激する固有の音塊の立ち上がりがある。★
2003年に結成され、主に下北沢を中心に活動する“人間的不協和音スリー・ピース・バンド”。そのキャッチ・フレーズどおり、異なる音楽性の三人の個性がぶつかり合うことによって、有機的なグルーヴを生み出している。静と動を行き来しつつも、どこか“常温”を保つメロが印象的。
アニメ・ソングの名曲を生ピアノで縦横無尽に弾いた一枚。同音連打やグリッサンドなど技巧を織り込みつつ原曲のテイストを活かしたアレンジで、アニメ・ファンも安心して楽しめる仕上がりだ。