サイケデリック、アシッド、ヘヴィ、アートなどをロックの形容に持つアイアン・バタフライのセカンド・アルバム(68年)。こっちとあっちの世界を隔てる鎧戸を開きながら極彩色のサウンドを開陳していくさまは、第六感まで刺激する固有の音塊の立ち上がりがある。★
60年代サイケ・ロックの代表格であり元祖ブリティッシュ・ハードの旗頭とも言われる彼らの69年発表作が紙ジャケ再発された。幻想的なムードを漂わせながら、やはりガツンと手応えのあるハードな、骨のある音が、彼らならではオリジナリティを発散している。
代名詞ナンバー(6)が、ただでさえ長いスタジオ版よりもさらに長い19分仕様で楽しめる70年発表のライヴ盤。妖しさと怪しさを漂わせたダグ・インギーの劇的な歌唱/オルガンを中心に、神秘的へヴィ・サイケの世界をステージ上でも再現。が、録音状態に少々難り。
ブルース界の重鎮B.B.キングと、彼をリスペクトするアーティストたちが集まった一夜限りのジャズ・セッションを収録。名演奏の数々と、急逝直前のポール・バターフィールドによるブルース・ハープなど見逃せない内容。
選曲家・那須基作が監修したクラブ・ジャズ・コンピレーション。ユニバーサル・ジャズの豊富なカタログの中から、クラブで盛り上がる楽曲を、現場のバイヤー視点で選曲したもの。ズート・シムズやタビー・ヘイズ楽曲が楽しめる。
天才即興ヴォーカリスト、ジョニー大蔵大臣率いる3ピース・バンド“水中,それは苦しい”の幻の初期アイテムがリリース。フォーク、パンク、トラッドを混ぜ合わせた奇妙な曲調が、聴く者を脱力させる。
このバンドには、人ぞれぞれの音楽の好みを超越したところで聴き手の胸を打つ魅力が備わっていると思う。サード・アルバムである本作の、たとえば(3)を聴いてみればよい。歌を歌うということの意味をしっかりと噛みしめている男たちの鳴らす音楽がここにある。