ヒップホップ・サムライ・アクションとして話題のPS2用ソフト『SAMURAI CHAMPLOO』のオリジナル・サウンドトラック。トータル70分を超えるヴォリュームで、ゲーム中のすべてのBGMを網羅している。
色々と味付けをしつつ、メロディアスでハードな音方面のいわゆる米国オルタナティヴ・ロック風といえそうなサウンドは達者。ヴォーカルをはじめとして身体全体から出るようになったら、面白くなるかも……。ここでは丸尾末広の画に押され気味と思う。
通算11枚目となる本作も、彼ら得意のロック・オペラ。完成度の高さはプロデュース担当のポール・オニールの力量に負うところも大きい。2つの新聞記事に触発されて編み出されたフィクションを、壮大なシンフォニック・ロックに仕上げた手腕はまさに名人芸。
いまは亡きシカゴ出身の白人ブルースメンが、あの素晴らしいポール・バターフィールド・ブルース・バンドに続いて結成したグループ。ベター・デイズとしてはこの2作が残っている。発表は'73年(VDP28046)と'74年(28047)。どちらも落ち着いて行われたレコーディング・セッションといった感じで、ベテランならではの深い味わいに満ちた演奏ばかりだ。本当にうまく、しかもそれだけではない。
ブルース・ロック・ムーヴメントの原動力ともいえるP.バターフィールドが率いていた、ベター・デイズの73年の未発表のライヴ。A.ギャレット、G.マルダーら名うてのミュージシャンが熱気のこもった演奏を繰り広げる。(3)をはじめファンにはうれしい選曲だ。
オルタナティヴ・ロック、エレクトロニカ、音響系といった要素を融合させたセカンド・アルバム。たおやかにループするリズムと緻密に構築されたアレンジ、そして、時代を超えた魅力を描き出すメロディ・ラインがひとつになった、新世紀のポップ・ミュージックだ。★