1932年から1959年まで、建築家を志す若者のグループ(タリアセン・フェローシップ)は、この世界的な建築家の偉大さに触れた。この時に交した手紙の数々をもとに、その印象を語り、氏の私観を披瀝する書簡集。様々な経験、感情のやりとり、試行錯誤、また、その成果をとらえ直し鮮明によみがえらせている。先に、刊行された「フランク・ロイド・ライト」-建築家への手紙ーと併わせ、ライト氏の造家作家として創造の秘密を探る好個の書。
新人類のライフパターンはこれだ!リラクセイションの奇跡を実現する訓練と瞑想。
どう生きる?円高定着時代。海外勤務に出向、配転、希望退職…。会社のきしみ音を背に、未知の海へとこぎ出した「裸の挑戦者たち」を追う。
暗殺、襲撃、うち続く攘夷事件の闇と、維新の曙光。オランダ・ライデン大学に秘されていた「古い写真」から、厳選450点を初公開!F・ベアト、上野彦馬らが写した“激動の時代”が、いま、甦る。
「所有権」として法律的に現象している近代的所有権について、規範論理的な意味をではなく、その現実的な社会現象としての構造を分析する。そして、所有権を個人と個人との間の社会関係として構成して、近代市民法の基礎構造を明らかにする。著者の研究の出発点となった記念碑的著作。今回、版を改め、新たに著者による解題を付した。
看護婦としてベイルートに赴任していたベサニーは、市街戦に巻き込まれて負傷し、現在イギリスの病院に入院している。彼女は18歳の時に犯した罪を償うため、看護婦の資格を取って以来、休みなく国際救護部隊で働いてきた。救護部隊の隊長はそんなベサニーの退院後を案じ、彼女自身も休養することができるからと、ある仕事を依頼したーそれはひとりの老婦人に手術を受けられるだけの体力をつけさせること。だが、ベサニーは引き受けたあとで婦人の住所を聞き、不安になった。サフォークといえば、私があの事件を引き起こした場所だ…イシュベルの誕生会の夜に。
地を這うような不遇の生活を送った足穂の東京生活は地誌と天文が不思議な交錯を示し、きらきら輝き黄金時代を奏でる。「芸術は自叙伝だけがほんもの」と語る足穂のクロニカルな編年体、東京生活集。
陸のガラパゴス「霧の山ネブリナ」。南米・オリノコ河口から溯行し、源流ネブリナ山への探検紀行。進化にとり残された世界の素顔を探る。
「わざ」をきわめることは「世界」を知り、拓くこと。-伝統芸道の伝承における認知過程を解明。
まだ町工場にすぎなかった松下電器、産ぶ声を上げたばかりの三洋電機。その創業時より松下幸之助、井植歳男という2大経営者に叱られ叱られて今日をなした、筆者のみが語りうる大企業発展の裏面史。経営者になろうという人、経営幹部の職にある人、経営幹部の途につかんとしている人、実業界に生きようとされる人に勇気と力を与える書。