鰯、鯵、鯖に惚れて食べて歩いた西東。釣歴50年の著者が、尊敬する青魚を美味しく食べる秘伝公開。旅の空、漁師や民宿、出会いも楽し。
手の甲に〈赤い輪〉が現れる者は犯罪者となるー。この呪われた宿命をもつ男ジムは、自らと息子を殺して家系を絶やした。しかし、若き法医学者マックス=レイマーは、車窓にかかった女性の白い手に〈赤い輪〉を見た。レイマーの追及に、善意の令嬢トラビスの苦悩は深まる。宿命のしるい〈赤い輪〉の謎はなにか?
第一線の脳外科医でノンフィクション作家である著者初のエッセイ集。元首相の病院脱出、高額医療費のゆくえ、エグゼクティブのストレス、脳死と臓器移植などの最新テーマをはじめ、医療の先端技術、医師の倫理などを、メスをペンにかえて自在に語る。カルテからのぞく、生と死のはざまのドラマ。
植民者の子として、ソウルで育った著者が、日韓・日朝の関係をオープンな相互批判の場に引き出すことこそ、相互理解の王道であると信じ、あえて隣国人のありように直言を投げかける。
オオカミのゆめ-どこか遠い山の中で、オオカミがゆめをみていた。ゆめの中でオオカミは、一人の男の子になっていた。…ぼくのゆめ-ある晩、ぼくはゆめをみました。それは、こんなゆめでした。ゆめの中でぼくは、1ぴきのオオカミになっていたのです。…オオカミがぼくか、ぼくがオオカミか?夢と現実のあいだで〈変身〉を重ねながら、生きることの感覚を定着する、幻想ロマン!名作『風を売る男』につづく、得望の最新作品集!
碩学安岡正篤が東西古今の先哲の名言を縦横に駆使し、時代を超えて示唆する人間学講座!
最近の原発や航空機事故にみるまでもなく、工学問題に潜む不確定性を合理的に扱うことを目指した信頼性工学は、ますますその重要度を増してきています。本書は、信頼性工学における理論と実際的応用とのギャップを埋めるため航空機、自動車、システムなど広範にわたる豊富な応用事例を紹介し、さらに応用にあたって指針を解説しています。
ある日、森へひるねにでかけたダヤンのまえに、ゆめをたべるというばくがあらわれました。「やっぱりダヤンのゆめがいちばん。みたこともない、きいたこともない味。いちどたべたらやめられない。」そんなふうにばくにいわれて、ダヤンはすっかりとくいになって、「そんなら、ここでいっしょにくらせば。」こうして、いっしょにくらすことになったばくとダヤン。さいしょのうち、きれい好きでせわ好きなばくに満足していたダヤンでしたが…。ゆめをたべるばくと、ねこのダヤンのきみょうな友情物語。
本書は、電気・電子関係の技術や業務にたずさわる者が必要とする製図の一般的基礎事項を身につけることができるよう編集したものである。
アフリカの大河ザイール川に囲まれ、人を近づけぬ密林の最奥部に生息するビーリャ(ピグミーチンパンジーの現地名)。本書は霊長類社会学者である著者が単身行ったビーリャ調査行のなまのルポルタージュである。
“日本語論”3部作第2弾。高度情報化社会のなかで国際語として日本語はどうあるべきかを考察した!朝日賞受賞。