表情が乏しくもの言わぬ赤ちゃんが増え始めた…。このまま子育てが進んでいくと、どんな影響が出てくるのか?長年の経験を基に練達の小児科医が子育ての原点を問いかける。
商人の徒弟修業から一転して学問の道へ。両親やゲーテと確執の末訣別し、大学社会からも離脱、傷だらけになりながら思索する日々。ナポレオン戦争や48年革命の時代のドイツ諸都市を舞台に、その生涯及び〈号泣と戦慄と叫喚〉を秘めた独創的哲学の形成過程を描く傑作伝記。
著者は1964年以来、たびたびイランの農村に長期滞在し調査を重ねてきた。農民たちは、地主に搾りあげられた極貧の時代から、国王の農地改革、ホメイニーのイラン革命、対イラク戦争を経てどのように対応していったか。共同体的規制の耕地制度、村の権力機構の解体過程を基軸に、農民たちの日常生活、沈黙、反抗、したたかな生き様を25年間にわたって記録する画期的な試み。
「闘え!だが殺すな!」天皇の厳しい命令を受けた猿飛佐助、霧隠才蔵、岩介たちの激闘ー。時代小説の鬼才が生を燃やし尽くした遺作。
この字典は1006の学習漢字を各学年にわけてあります。一字一字の意味が絵でしめされていて、たのしく学習できます。意味のほかに、読み方・書き方・熟語・つかい方・注意することがらなどがわかります。
最後の家族が島をはなれ、オイノ島は無人島になった。島にひとつしかない公衆電話は、船の事故や故障で助けをもとめにやってくる人たちのために、のこされた。島を出て、ふた月。新しい生活をきずくためオイノ衆は、親も子どもたちも必死だった。ある日、久助村長は、島に電話をかけた。すると、なつかしい波の音、家の木戸のなる音がきこえてくるではないか…。村長は、オイノ衆に島の話を手紙でつたえはじめた。小学中級から。
90年代半ばに日本の衰退が始まる。日出づる国日本に現われた凋落の兆しとは?気鋭の英国人ジャーナリストが卓越した分析で日本経済を衝撃予測。
ポーランド・ワルシャワの元監獄で、著者は一体の手作りの日本人形を見つけた。誰が誰をモデルに作ったものなのか。謎を追ううちに1920〜30年代のヨーロッパで圧倒的な人気を集めたプリマ・ドンナの存在を突きとめる。オランダ人医師と日本女性を祖父母に持つ彼女の「蝶々夫人」はヨーロッパ中を魅了した。ポーランド人の夫は抗独レジスタンスの闘士として彼女の陰で謎めいた行動を示すーミラノ、リスボン、パリ、ワルシャワ、ウィーン、横浜、ニースと6年の歳月をかけた追跡でミステリー・ゾーンの中から華麗な人物像が浮び上った。第二次大戦前のヨーロッパに一瞬の光芒を放った、日蘭混血のオペラ歌手。ヨーロッパ各地を巡って掘り起した会心のスクープ・ノンフィクション。
「富士山はなぜそこにあるのか?」だれもそのことについて疑問をもたない。なぜなら昔からあるのだから。なぜそこに山があるのか?なぜそこに川があり、谷があるのか?私たちの、眼の前の風景、足元に隠された歴史。1万年・10万年、100万年の壮大なロマンがまだ眠っている。いまこうして歩く町並、車窓からみえる風景の中から、100万年スケールのシナリオを読んでみよう。
本書は、実戦ではいかにして投げ枝から寝技に入るか、また、実戦におけるあらゆる体勢を想定して、各体勢からいかにして「きめ」に持ちこむかを徹底的に追求し、同時に柔道の母体である柔術の理論から、実際に活用できる技の研究を試みた、いわば技法解説をかねた研究書である。
『ダカーポ』(マガジンハウス)に好評連載されたコラム「オールラウンド川本通信」が待望の単行本化。脚註のオマケ付きで川本ワールドのエッセンスが楽しめる最新コラム集です。
「エルサレムに入城するイエスさまを乗せた、小さな子ろばのようになりたい。〈主の用なり〉と言われたら、たとえ自分に力が無くとも、どこへでも出かけて行こう」-敗戦後の激動の満州から帰国した多感な青年・榎本保郎は、挫折を試練にかえて立ち直り、神の道への献身をこのように決意する。京都世光教会を創立し、今治教会を経て、アシュラム運動の発展のために全身全霊を捧げた、熱血牧師の52年の生涯。
「系列がアメリカを助ける」「グループ製品より米国製優先」…。政府間交渉を超えて展開する産業界の動きをグローバルにリポートする。