日本映画を代表する名作「東京物語」「晩春」の父親役、「男はつらいよ」の御前様役で知られる俳優・笠智衆87歳。見事に年輪を加え、いよいよ滋味あふれる風姿と味わいを深める演技。生まれ故郷の九州、避暑地蓼科、40年余の住処鎌倉などに四季折々の日々を追った初の写真集。
日本的経営の桎梏が叫ばれている今、世界的普遍性をもつ本田宗一郎の経営哲学。
母が空の上へいって9年。今、3歳の女の子の母親となった。かつての自分のように、娘もまた名画とともにいる。あふれでる愛情で、日々を綴る珠玉エッセー。
宗教か?哲学か?生活の規範か?日本人の心にひそむモラルの原点を探る。ルーツから現代までやさしく語る儒の流れ。
時代を駆け抜けた「若者の神」の寂しい素顔を、身近な証言と徹底取材が容赦なく暴く。全米で驚異のベストセラー。
現代は香りの時代であるー。香りのする製品が開発されたり、香りが治療に用いられたり、さらには博覧会やコンサートなど、各種イベントで臨場感を増すために香りが流されたりと、香りはますます我々の日常生活に入り込んでくる。そもそも香りを使う、演出するということはどういうことなのか?-クレオパトラと香りの関わり合いなど興味深い歴史的なエピソードから説き起こし、香りブームを創り出した各方面の方々との取材を通じて、今後のゆくえを占う香り読本の決定版。
蔵書印を使う習慣のない西欧では、自分の名前を入れた美術小版画を作り、本の見返しに貼って蔵書であることを証した。この美術紙片を蔵書票という。日本では明治期に移入して以来100年、今まさに蔵書票の黄金期を迎えている。とりわけ浮世絵の伝統をもつ多色摺りの日本の書票は、技法とともに世界的に愛好されている。本書は、本を愛するすべての人のために、文化史的な側面からその魅力を探り、書票文化のあり方を問うものである。
半導体王国・日本は、いかにして生まれ築きあげられたのだろうか。本書は、半導体文明の発達を担った人たち-。いわば「石に憑かれた男たち」を日米に追って半導体産業の歴史的全貌を描いた迫真のドキュメンタリーである。
本書は、社会科学分野を対象として、そこで使用される文献情報データベースの構造を、米国全国書誌やハーヴァード大学データベースといった大規模データベースを例にとり、実証的・統計的に解析している。中心的課題は、複数ファイルの統合の技法とそのための典拠ファイルのあり方の分析である。実際にデータベースを構築するための新しい技法(REPLOG、PYATなど)を開発し、その有効性も検証している。
なぜ渓魚は毛バリを追うのか?毛バリは何がよいのか?合わせのタイミングはいつか?釣りよい日並とは…etc.テンカラのなぜ?をとことん追求する。
3億年の歴史を持つ昆虫と、数万年前にこの世に出現したヒト社会との関わりから生まれた珍談・奇譚集。