本書は、著者が雑誌『現代数学』(今の『Basic数学』)に1969年11月号から7回にわたって連載した記事にかなり加筆してまとめたものである。
本書の中心となるテーマは高速なVLSI回路とシステムの技術および設計である。本書では、パッケージング、相互接続、クロックスキュー、ノイズ等についてまとめている。これらは、VLSI設計の入門書では通常取り上げないテーマである。これらのテーマについて数多くの図や例を用いて基礎的な理論を述べるとともに、実際的な側面を強調している。設計のガイドラインや経験則についても述べている。本書の対象は、VLSI設計のアドバンスコースまたは実戦のエンジニアである。
本書はC言語を初めて学習する人から、すでにある程度プログラムを作ったことがある人まで幅広いユーザにとって有効となるよう体系的に解説。従来のテキストに見られるマニュアル的な表現をさけ、コンピュータが初めての人にとっても理解しやすいようにするため、多数のサンプルプログラム例題を用意し、例題を見ながらプログラムの書き方を体験的に習得できるよう工夫している。
最近の地球科学のめざましい発展にもかかわらず、なかなか解明されない地震活動の状況と地震予知等の諸問題。本書は、最新の資料をもとに地震を起こす力の源や、地震発生のしくみについて紹介し、地震のすべてを一般向けにわかりやすく解説した。地震現象について正しい知識を持ち、大地震に対する基本的な取組み方を考えるうえで必読の書。
“物理法則を覆す大発見”と騒がれた現象も、突き詰めたら間違いだった…。だけどどんな新しい概念や発見もはじめは“まゆつばもの”となじられるもの。「疑わしきは罰せず」じゃないけど自然科学の醍醐味は「なぜ」と感じてそれを追求することにあるのでは。ふだん、“うのみ”にされている物理概念にちょっと角度を変えてスポットをあててみました。目から“ウロコ”がぼろぼろ落ちること請け合いです。好評企画の第2弾。
庭の木の下に、赤い車のついた箱がおいてありました。庭の木戸は開けっ放しです。好奇心いっぱいの動物たちは、木戸を通り抜け、箱をめがけてすすみます。はじめに雌牛が、のぞきます、じろじろ、じろじろ。次に太った小馬も、なんだろな。こんどはうさぎが、ぴょん、ぴょん。それから4ひきのこがもを連れた母さんがもも、つづきます。こねこも、こいぬも…。そのうちに、箱の中から、まあるい頭が…。あだやかな日々をゆったり過ごす好奇心いっぱいの動物と、みんなに愛される幼い子どものふれあいが、牧歌的な、あたたかい絵本になっています。アメリカで長い間読みつがれた名作絵本の一冊で、日本語に初めて翻訳されました。読んであげるなら、およそ2歳位から。
鉄道やバスなどの公共交通がほとんど消滅した、米国のクルマ社会はどのようにして形成されたのか。それはゼネラルモーターズ、フォード、クライスラーの三つの巨大自動車会社ービッグスリーが、競合するバス・鉄道事業への支配力を確保し、鉄道・市街電車・地下鉄・バスを自動車とトラックに強引に置き換え、利益の拡大を図ったためであった。しかも追放されたこれらの交通手段は、経済性・安全性に優れ、エネルギー節約型で、自然環境とも共存できるものであった。本書はビッグスリーが社会のニーズではなく、いかに企業の目的に沿って社会を破壊してしまうのかを、実証的に明らかにする。
最も貧しい人々でさえ、魂の奥底には無尽蔵の宝を持っている。メーテルリンクは、宇宙の、そして魂の神秘に深い関心をよせつづけた神秘思想家でもあった。日常生活の中に「高次の生」への可能性を探る、著者の原点となった処女エッセイ。
UNTACのボランティアとしてカンボジアに散ったわが子、厚仁。国連ボランティア名誉大使の父が息子を見つめた25年の歳月を綴る。
400万年の時を経て東アフリカから南米大陸最南端へ達した人類の旅路5万キロ。これを逆ルートで辿る探検家・関野吉晴が、旅の途中で捉えた自然と人々の鮮烈ドキュメント。壮大な旅路の写真記録集第1弾!パタゴニアからアンデスへ。
哲学用語を実例や用例とともに解説した辞典。初版(1959年刊)の増補版を基にした改訂版にあたる。見出し語の排列は五十音順、巻末に索引がある。-哲学・論理入門に最良の書。知の源泉・思考の回路をわかりやすく示す定評のある辞典。